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2015年11月08日
「GOGOユキヤ!」
前回は、スリルとサスペンスに満ちたスペクタクル超大作!「ファンタスティック・フォー」映画ではなく、「マイヨジョーヌ」(個人総合優勝)候補として挙げられた4人のロードレーサーを紹介しました。

では、日本人選手は・・・

日本はこれまでもゆっくりながら着実に世界最前線のレベルに向けて進み続けています。2009年以降世界の大舞台で活躍している選手がいます。

新城幸也(アラシロユキヤ)日本を代表するロードレーサーです。

日本人で唯一、グランツールと呼ばれる世界3大ロードレース(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ)のすべてを完走した、凄い人です。

「何だ、完走か?」と思われるかもしれませんが、グランツールはいずれのレースも3千qを超える距離を21ステージ(日)で走り抜く、とても過酷な闘いなのです。日本列島の長さは3千qと言われていますが、それより長いのです!

しかも、その半分ほどがアルプスやピレネー、アペニンといった山脈を登る「山岳ステージ」と呼ばれるコースであり、1〜2千メートル級の峠が幾多も待ち受けています。

この山岳ステージでは1日の獲得標高(登った高さ)が何と3〜5千メートル!にもなります。

グランツールは、トッププロたちが挑んでも完走率は80%ほどでしかないのです。

ユキヤは沖縄県石垣島出身の31歳。

中学・高校はハンドボールやトライアスロン選手で、高校卒業後にロードレースへ転向。国内チームなどを経て2009年にフランスのプロチームと契約、同年ツールに初出場して完走を果たしました。その後も2010、12〜14年に完走。2010年にジロ・デ・イタリア、今年にはブエルタ・ア・エスパーニャに出場し、それぞれ完走しました。

世界選手権ロードレースでは2010年に9位に入り、今年は17位。

やっぱり、凄い人なのです。

身長170センチと小柄ですが、集団からの逃げ切りやゴール前のスプリントを得意とし、チームエースのアシスト役も務めるなど、総合力では決して海外選手に劣りません。日に焼けて精かんな顔立ちの日本人選手ユキヤへは、多くの声援が送られます。

「ゴーゴーユキヤ!」
10月18日に宇都宮市で行われた「ジャパンカップ・サイクルロードレース」では、8万2千人の観客が応援するなか、惜しくも3位。翌週の「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」ではツール覇者のフルーム等とともに出場して6位。終盤の独走アタックで大声援を浴びたユキヤは敢闘賞を獲得、日本でも見せてくれました。

先日、イタリアの伝統チーム「ランプレ・メリダ」への移籍が発表されました。

ユキヤといえば日の丸カラーのコルナゴC59がトレードマークでしたが、チームが変われば愛車も変わります。でも、日の丸はいつまでも背負い続けてほしいですね。

次回は「顔より太もも」です。ガールズケイリンを覗いてみます。
電動アシスト自転車は、EUでの需要が突出しており、全体の約6割を占めている。日本では製品認知度の向上と、モーターによる補助比率の上昇、幼児二人乗車の解禁といった法律の改正が行われたことなどを背景に、市場は拡大している。その他では、韓国、台湾などを中心に需要が拡大している。

【主な電動アシスト自転車関連銘柄】
[3333] あさひ
[5108] ブリヂストン
[6752] パナソニック
[7272] ヤマハ発動機


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