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2015年11月11日
知ってする 保険の話
その学資保険、本当に大丈夫?
「子どもが生まれ、高校、大学と教育費もかかるし、そろそろ学資保険にでも入っておこうかな」という家庭は多いはず。しかし、本当にその学資保険は学資金として使える様になっているだろうか?

そもそも学資保険って何?
教育にかかるお金を計画的に積み立てると同時に、子どもあるいは親に万が一のことがあった場合には保険給付がなされるという商品である。保険会社によって保障型と貯蓄型、保険料免除の有無など細かい違いがあるが、基本的な仕組みは、生存保険(ある時点で生存していた場合に保険金が支払われる保険)と死亡保険(死亡した場合に保険金が支払われる保険)の組み合わせになっている。

被保険者(子ども)が所定の年齢に達したときに、進学学資金や満期学資金を受け取れるという貯蓄性を重視したものである。さらに契約者(親)に万一のことがあった時には、数百万の保険金が払われたり、以後の保険料の払い込みは免除されるというものもメリットだ。

子どもの学費のためだったのに…。
しかし、昨今この学資保険が機能して(学資金として使われて)いないとの声が多くあがっている。

それは、一体どういうことなのか。
契約者である親に万一のことが起こった時である。上記にもあるように、契約者に万一のことが起こった場合には保険金が払われたり、以後の保険料の払い込みは免除になる。一見、良さそうに見えるこの状態。

しかし、親の保険を蔑ろにしたがために、その保険金や積み立てた学資保険の積立金を生活費に回さないといけないという状況に陥ってしまうのである。よく、2000万円の保険に入っているし大丈夫でしょうと言っている家庭を見受けるが、文部科学省の調べによると、大学まで全て国公立の場合で約1000万円、全て私立だと約2300万円の学費がかかるとされている。それ以前に、月々の生活費、家賃、ローンと本当にこの保障でまかなえるのか、甚だ怪しいものである。

結果、せっかく積み立てていた学資金を生活の足しにするという、本末転倒な結果となってしまうのだ。

親の保障あっての学資保険。
以上のことから、是非、親の保障はしっかりと準備したうえでの学資保険をお薦めする。家族の為にも、そして何より子どもの為にも。

学資保険は、学資金の受取時期は決まっています。お子さまが夢をあきらめることが無いよう、ご契約者が万一の時の、当面の生活費なども備えよう。

教育費以外にかかる費用は案外忘れがちです。預貯金がたくさんあれば別ですが、もしよろしければご家族の生活に備えることも一緒に考えて下さい。


バブル崩壊後から個人所得が低迷する中でも、子供の教育に熱心な親が多い。また少子高齢化が進む中、子供1人当たりにかける費用はこれまで以上に増加することが予想され、引き続き単価上昇が期待できる。

「教育」にまつわる銘柄に注目
【9783】 ベネッセホールディングス
【4745】 東京個別指導学院
【4714】 リソー教育
【4718】 早稲田アカデミー
【4668】 明光ネットワークジャパン

次回は11月12日(木)更新!!