2015年12月13日
「安心してください 被ってますよ」
前回コラムは、「おお ローラー!」でした。
また言いますが、西城秀樹さん「傷だらけのローラ」の歌詞(74年)ではないですよ!!
懐かしいですが・・・
所有するロードバイクを使ってトレーニングができる「ローラー台」と呼ばれるマシンを紹介しました。
さて今回のコラムは、「安心してください 被ってますよ」です。
今年の新語・流行語大賞で、年間大賞は逃したもののトップテンに入った『安心してください、穿いてますよ。』
コラムの読者で知らない方はいないでしょうね。
「とにかく明るい安村さん」のお笑いネタです。ただ、お笑い芸人の世界では「流行語大賞を受賞すると一発屋で終わる」というジンクスがあるようで・・・
ローディ(ロードバイク乗り)の多くは、長時間乗ってもお尻が痛くならないようパッド(=クッション)入りのパンツを穿きますが、今日の話題はパンツではなく「ヘルメット」について。
ローディのほとんどはヘルメットを被ります。統計データがあるわけではないのですが、感覚的には99%のローディが被っているのではないでしょうか。
オートバイと違って、自転車はヘルメットの着用が法律で義務付けられているわけではありません。ロードレースやトライアスロンなどの競技ではヘルメットを着用しないと出走できませんが、普段、一般道を走る際にはローディ自らの意志でヘルメットを被り、事故などの万が一に備えているのです。
ロードバイク用のヘルメットは、工場や工事現場などで使用されるモノとは全く別モノと言っていいでしょう。
どこが別モノかというと、素材と構造です。
軽さ(=200〜300グラム)に加えてアタマが蒸れないよう通気性が求められるため、穴だらけのヘルメットの外殻は薄いABS樹脂などが使われ、その内側に衝撃緩衝材として発砲ポリスチレンが張り付けられた構造になっています。
穴の部分や内側は発泡材が丸出しで、手に取るとその見た目と軽さで何とも頼りないのですが、落車などでヘルメットに衝撃が加わると、発泡材が変形することで頭蓋骨の小さい面積に衝撃力が集中しないよう力を分散させたり、頭蓋骨への衝撃力を弱めたりする機能を備えています。
競技で使用できるヘルメットはJCF(公益財団法人日本自転車競技連盟)が公認したものでなければなりません。公認を得るには、試験をパスして衝撃吸収性能や通風性能を充たす必要があります。
日本で市販されているロードバイク用のほとんどのヘルメットがこの公認を得ていますが、買い求める際には、念のためJCFの公認シールが貼られているか確認してください。
(画像:日本自転車競技連盟 WEB SITE)
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2014/11/helmet15-web.pdf
ロードバイク用のヘルメットはそんな構造ですから、立ちゴケやうっかりコンクリート床などに落とすと発泡材にヒビが入ってしまうことがあり、そうなれば使用不能です。
割れてしまわなくても発泡材は経年劣化するため、メーカーサイドは3年くらいでの買い替えを奨励しています。ヘルメットは1個1〜3万円ほどの値段ですから、買い替えはちょっぴり痛い出費になります。
ロードバイクに乗っていると、家族などから「スピードが出て危険!」と言われることがあります。
そんなときは、ひと言・・・
『安心してください、被ってますよ。ヘルメットを!』
次回は「びっくりぽんや!」です。お楽しみに
訪日外国人旅行者の増加も一因となって、レンタサイクルの普及が加速している。
従来、大都市圏を中心にコミュニティサイクルなどの導入が進んでいたが、ここにきて旅行者を対象に、交通機関がやや不便な観光地を効率的に巡る手段としての需要が拡大をみせているという。
外国人旅行者は、大型バスで団体行動のイメージが強いが、リピーターなど上級者になると、自転車での単独行動も現実的になってくるという。
自転車関連銘柄としては、ブリヂストン<5108>、パナソニック<6752>、ヤマハ発動機<7272>などの自転車メーカー(電動アシスト車含む)、変速機・ブレーキ部品など自転車部品世界最大手のシマノ<7309>、自転車専門店のあさひ<3333>などがある。
懐かしいですが・・・
所有するロードバイクを使ってトレーニングができる「ローラー台」と呼ばれるマシンを紹介しました。
さて今回のコラムは、「安心してください 被ってますよ」です。
今年の新語・流行語大賞で、年間大賞は逃したもののトップテンに入った『安心してください、穿いてますよ。』
コラムの読者で知らない方はいないでしょうね。
「とにかく明るい安村さん」のお笑いネタです。ただ、お笑い芸人の世界では「流行語大賞を受賞すると一発屋で終わる」というジンクスがあるようで・・・
ローディ(ロードバイク乗り)の多くは、長時間乗ってもお尻が痛くならないようパッド(=クッション)入りのパンツを穿きますが、今日の話題はパンツではなく「ヘルメット」について。
ローディのほとんどはヘルメットを被ります。統計データがあるわけではないのですが、感覚的には99%のローディが被っているのではないでしょうか。
オートバイと違って、自転車はヘルメットの着用が法律で義務付けられているわけではありません。ロードレースやトライアスロンなどの競技ではヘルメットを着用しないと出走できませんが、普段、一般道を走る際にはローディ自らの意志でヘルメットを被り、事故などの万が一に備えているのです。
ロードバイク用のヘルメットは、工場や工事現場などで使用されるモノとは全く別モノと言っていいでしょう。
どこが別モノかというと、素材と構造です。
軽さ(=200〜300グラム)に加えてアタマが蒸れないよう通気性が求められるため、穴だらけのヘルメットの外殻は薄いABS樹脂などが使われ、その内側に衝撃緩衝材として発砲ポリスチレンが張り付けられた構造になっています。
穴の部分や内側は発泡材が丸出しで、手に取るとその見た目と軽さで何とも頼りないのですが、落車などでヘルメットに衝撃が加わると、発泡材が変形することで頭蓋骨の小さい面積に衝撃力が集中しないよう力を分散させたり、頭蓋骨への衝撃力を弱めたりする機能を備えています。
競技で使用できるヘルメットはJCF(公益財団法人日本自転車競技連盟)が公認したものでなければなりません。公認を得るには、試験をパスして衝撃吸収性能や通風性能を充たす必要があります。
日本で市販されているロードバイク用のほとんどのヘルメットがこの公認を得ていますが、買い求める際には、念のためJCFの公認シールが貼られているか確認してください。
http://jcf.or.jp/wp2012/wp-content/uploads/downloads/2014/11/helmet15-web.pdf
ロードバイク用のヘルメットはそんな構造ですから、立ちゴケやうっかりコンクリート床などに落とすと発泡材にヒビが入ってしまうことがあり、そうなれば使用不能です。
割れてしまわなくても発泡材は経年劣化するため、メーカーサイドは3年くらいでの買い替えを奨励しています。ヘルメットは1個1〜3万円ほどの値段ですから、買い替えはちょっぴり痛い出費になります。
ロードバイクに乗っていると、家族などから「スピードが出て危険!」と言われることがあります。
そんなときは、ひと言・・・
『安心してください、被ってますよ。ヘルメットを!』
次回は「びっくりぽんや!」です。お楽しみに
訪日外国人旅行者の増加も一因となって、レンタサイクルの普及が加速している。
従来、大都市圏を中心にコミュニティサイクルなどの導入が進んでいたが、ここにきて旅行者を対象に、交通機関がやや不便な観光地を効率的に巡る手段としての需要が拡大をみせているという。
外国人旅行者は、大型バスで団体行動のイメージが強いが、リピーターなど上級者になると、自転車での単独行動も現実的になってくるという。
自転車関連銘柄としては、ブリヂストン<5108>、パナソニック<6752>、ヤマハ発動機<7272>などの自転車メーカー(電動アシスト車含む)、変速機・ブレーキ部品など自転車部品世界最大手のシマノ<7309>、自転車専門店のあさひ<3333>などがある。
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