日本製コンドームの爆買いはやっぱりクオリティー
日本製コンドームの爆買いはやっぱりクオリティー
コンドームは少子高齢化の影響で国内市場は縮小傾向が続いている
日本人の性欲は減退しているとされ、そうした男性は「草食男子」と呼ばれることもある。
日本人は世界の中でも性的に最も控えめだ。
世界41カ国、31万7000人を対象としたデュレックスの統計によると、日本人の年間の性交回数は平均45回、調査対象国中で最低。最高はギリシャで138回、中国では96回となっている。
日本のコンドームメーカー、相模ゴム工業は国内顧客層の先細り、高齢化、そして性的な無関心と苦闘している。
一方で、相模ゴム工業のコンドームは中国で高い人気となっている。
画像:相模ゴム工業株式会社
インバウンド消費と海外への輸出で売り上げを伸ばしている。
ドラッグストアなどでは、世界最薄コンドームとして知られる相模ゴム工業の「サガミオリジナル0.01」が品切れ状態。同社製は薄さが売りで人気らしい。
中国での販売は当局の認可が下りていない。それもあって、中国人観光客が「お目当て」のコンドームとして「0.01」を買い求めるケースが多いようだ。
好調な背景には、輸出のほか、中国をはじめとする外国人の旺盛な需要がある。特に、中国人の「爆買い」意欲も未だに根強く、大きな支えになってる。
中国人観光客による“爆買い”は数々のメディアで報じられている、炊飯器や温水洗浄便座などを爆買いしてきたが、最近では、コンドームを箱詰めで購入している。
中国国内より安く手に入るため、帰国後にインターネットで転売するケースもあるらしい。
中国では粗悪なコンドームが流通しているが、日本製は「薄さで弾力もあり、破れない」品質に優れ安心して使えるので大人気なのだ。
中国人消費者が日本製コンドームに求めているのは、やはり「クオリティー」だった。
「爆買い」ブームの後押しの理由だが、記事では、中国製品の安全性に懸念が高まる事態が続出したことを指摘する。
15年4月の報道によれば、上海の警察は粗悪かつ異臭のするコンドーム300万個の粗悪品を押収した。また、アフリカのガーナで、中国製コンドーム100万個に「穴があり、性行為中に破れたりした」という理由で輸入を許可しなかった事例もあると記事は説明している。
だから中国人旅行客は安心を求めて日本メーカーの製品を購入している。
日本政府観光局によると、中国からの訪日客は15年に前年から倍増して499万人。
あらゆる商品がいわゆる“爆買い”のターゲットになっている。
日本製品への憧れ、中国人旅行客が他では得られない買い物体験を楽しめること、また最近、免税措置が旅行者に拡大されたこともあるのだろう。
中国人観光客らの「爆買い」が、コンドームメーカーの株価を評価
全世界のコンドーム総消費量は年間58億個で、消費量の一番多い国は中国の11億個超と推定されている。
コンドームメーカーは、国内市場が縮小していく中、中国などアジア地域での海外展開を強化して、収益の拡大を狙っている。 「まだまだ伸びる余地はたくさんある」と話す。
数年前から中国人消費者が日本のコンドームメーカーの業績回復に貢献しており、今年の春節(旧正月)にも中国人観光客が“爆買い”している。
株式市場は、コンドームメーカーを評価し株価も上昇するだろう。