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【知っ得情報】すい臓がんの恐怖 !!
【知っ得情報】すい臓がんの恐怖 !!
がんの中でも、最も早期発見が難しく、悪性度が高いことで知られるすい臓がん。
7月31日、元横綱千代の富士の九重親方、これまでにもスティーブ・ジョブズをはじめ、坂東三津五郎さんなど多くの著名人がすい臓がんで亡くなっています。

ほかの臓器へ浸潤や転移しやすく、予後が悪いケースが多いことから、『がんの王様』とも言われでいます。

すい臓がんを発症して治療を始めた人が100人いたとして、5年後に生きている人は100人中たった7人という恐ろしいデータもあります。

下記の表で肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順にがん死亡数が多いのです。

2016年のがん統計予測
2016年のがん罹患数予測は約101万200例(男性57万6千100例、女性43万4千100例)
2016年のがん死亡数予測は、約37万4千人(男性22万300人、女性15万3千700人)

国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター 2016年のがん統計予測より

そんな膵臓がんを早期発見するためにはどうしたらよいのでしょうか。また、原因や自覚症状はどのようなものなのでしょうか。ぜひ知っておいて頂きたい基礎知識をご紹介します。

すい臓とは
すい臓は、膵臓(すいぞう)と書きます。食べ物を消化するすい液を作り、十二指腸(じゅうにしちょう)に送り出すはたらきをしています。また、血液中の糖分の量を調節するホルモンを作り、血液の中に送り出すはたらきもしています。

すい臓は体のどこにあるかわかりますか?
すい臓はちょうど、みぞおちから少し下がったあたりの、胃の裏側に左右に横たわるようにあります。大きさは長さ15〜20cm、幅3〜4cm、厚み2cmくらいで、重さは120gくらいです。
すい臓は他の臓器に比べると、比較的小さな臓器です。色は淡黄色をしており、ちょうどトウモロコシを横にしたような形に似ています。

すい臓の働き
すい臓は、すい液(消化液)の生産とホルモンの分泌という2つの働きを持つ極めて重要な臓器の一つです。

すい液の生産(外分泌機能)
すい液という消化液を生産し、これをすい管の中に分泌して、十二指腸へ送り込む働き。

ホルモンの分泌(内分泌機能)
ホルモンの分泌において、代表的なのが、インスリン(インシュリン)。

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがあり、この分泌が減ると糖尿病の危険性が高まります。

すい臓がん予防法
血糖値のチェック
すい臓がんの早期発見に役立つその鍵は、「血糖値」です。
ポイントは、血糖値が理由がないのに急上昇することです。
糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いそうです。
糖尿病の人はそうでない人に比べて、すい臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。
糖尿病の人がすい臓がんになりやすいですよね。
すい臓には、血糖値をコントロールするホルモンが分泌される場所でもあります。急に糖尿病が発生した場合には、すい臓がんを疑うべき意見もあります。
糖尿病とすい臓がんは密接な関係があります。
すい臓がんの手術後、糖尿病になる方もおり、糖尿病とは無関係だった方が急に糖尿病患者になることも珍しくないです。

ためして、ガッテン(NHK)によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。
このことは、がんの初期から現れるということですので、すい臓がんの前兆・初期症状として捉えるといいかもしれませんね。

膵臓癌の初期は無症状が多い
すい臓がんは進行が早いのとは対照的に、症状が乏しく発見が非常に難しいがんです。特に初期のすい臓がんではほとんど症状が現れず、比較的早期にすい臓がんが発見された患者さんのうち、15%はまったく自覚症状がなかったという調査結果もあります。

すい臓がんが進行すると、腹痛や食欲低下、体重減少、背部痛、黄疸などが現れるようになります。しかし、これらの症状はすい臓がんに限ったものでないため、これらの症状だけですい臓がんと診断する事はできません。この事がすい臓がんの早期発見を難しくしている原因であるといえます。

また、すい臓がんに限らず、急性膵炎や慢性膵炎などの膵臓の病気は、すい臓の機能低下による共通した急性症状や慢性症状を引き起こします。一時的に症状が治まったとしても、病気は確実に進行していきますので、速やかに病院を受診することが大切です。

以下に膵臓癌と診断された段階で患者が自覚していた症状を示します。
腹痛32%
黄疸19%
腰背部痛9%
体重減少5%
糖尿病の悪化5%
食欲不振4%
その他不明11%
無症状15%
どれも特徴的な症状ではないために早期発見の指標とするのは難しいですが、膵臓癌患者の6〜8割が糖尿病を合併していることから、糖尿病と診断された際には膵臓癌も疑って検査することをお勧めします。

すい臓がんは下記のようなことが原因とリスクになると考えられています。
喫煙
糖分の多い炭酸飲料
他の膵臓の疾患(慢性膵炎や糖尿病など)を患っている
過度の飲酒
肉類や脂肪分の摂りすぎ
ストレス

生活習慣の改善
すい臓がんの原因はいまだ不明な点が多いため、はっきりとした予防法はないといえます。
そのため、まずは定期的な検査による早期発見が重要です。
定期検査以外ですい臓がんを予防する方法としては、現在、すい臓がんの原因として考えられている健康的な生活習慣、特に食生活の改善もお勧めです。
タバコも発がん性物質であるといわれているため、できるだけ喫煙を止めること。
また、ストレスをためこまないように適度な運動を行い、規則正しい生活を心がけましょう。
すい臓がんに関係があるとされる食生活の欧米化、高たんぱく・高脂肪食・高塩分食は避け、栄養価の高い食品を選ぶことも大切です。

抗酸化酵素の材料となる良質のたんぱく質を多く含む食品と酵素を補助するミネラルを多く含む食品を摂るようにしたいですね。
また、近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く含む食品を摂る。
抗酸化食品(抗酸化力のあるビタミンA・β―カロチン・C・E・B群やポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなど)を多く含む食品としては緑黄色野菜・果物などがあります。

全体から見ると遺伝性のすい臓がんは少なく、多くは生活習慣によるものと考えられますが、いわゆる「がん家系」の人は特に注意したほうが安心です。
最大の予防は定期健診です。
ある程度の年齢に達した人や若くてもすい臓に負担をかけ続ける習慣のひとは専門病院での定期健診をお勧めします。

初期のがん発見のためであることはもちろんですが、自分のすい臓のコンディションがどのような状態なのか?
常に把握することはすい臓がんの予防になります。
元気なうちでもすい臓の疲弊度を知ることがすい臓がん予防に繋がります。


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