「伊達マスク」急増中!! 原因はマスク依存症か
「伊達マスク」急増中!! 原因はマスク依存症か
花粉飛散時期の鼻水・鼻づまり・くしゃみ・喉の痛みなどの症状の予防・対策としてマスクは欠かせません。
さらには、風邪・インフルエンザ予防、口内が冷えないようになど、多用な目的を果たすため、マスクは欠かせない衛生(公衆)ツールとして活用されています。
しかし、ここ最近は、風邪・インフルエンザ・花粉対策以外でも利用する人が増加しています。
マスクの用途が多様化し通年使用も徐々に浸透しつつあります。
一種のファッションとして、あるいは「仮面」のような使い方でマスクをかける事が多いようです。伊達眼鏡と同じ考え方で「伊達マスク」と呼んでいます。
あるアンケート調査では、
「伊達マスクをしている人」は20代女性が44.9%と最も多く、「伊達マスク経験者」は53.1%と半数以上にのぼっています。
なぜこんなにも大勢の女性が「伊達マスク」を愛用するのか?
理由の中で、最も多かったのは意外にも
「マスクをしているとあたたかいから」(51.8%)
「スッピンでも気にしなくていいから」(51.7%)
「顔が隠れることにより、安心感があるから」(30.2%)
大多数が「顔を隠せる」ことを理由に挙げています。
しかし、違う目的で使っている「伊達マスク」の人が急増しています。
「伊達マスク」をしている人の中には、四六時中マスクをしていないと落ち着かない人が多く、その人たちを「マスク症候群」とか「マスク依存症」と言います。
以下のような悩みを抱えている人は注意しましょう。
・マスクをしていないと不安になる
・寝るとき、食事中、入浴中以外はずっとマスクを着用している
・マスクを外そうと思っても、外すのが怖くて外せない
・人と話すことが苦痛である
・鏡をよく見る
・自分の顔にコンプレックスがある
・口臭が異常に気になる
・自分の素の顔を見られるのが嫌
・人と話す時に目を合わせるのが苦手
・SNSやメール以外のコミュニケーションが苦手な人
・周囲の顔色を気にすぎる人
・自然と周りに話しかけられない人
・人に見られたくない、話しかけられたくないと思っている人
マスク依存症って何が原因なのでしょうか?
マスクをすることで顔の大部分を覆うことができるので、見せたくないものを隠せるという安心感があります。
マスクをすることで、他人との間に一種の「壁」を作るということでしょう。
他にも口臭が気になって外せないという理由もあるので、コンプレックスを簡単に隠す、或いは防御することができるといった理由からマスクが手離せなくなるようです。
顔を隠すことで自分を匿名化でき、自分をさらけ出しやすくなるという心理的な作用を狙って使う人もいるようです。
マスクしてないと、また悪口言われるのではないのだろうかとトラウマになることもあるようです。
たとえば、お風呂やスポーツなどをするときまでマスクをしているのはどうでしょう。
顔を出して話すことで交渉が円滑に進むような会議や交渉の場など、人とのコミュニケーションが求められる場で表情を隠すことはマイナスに作用しかねません。
人間の感情は、主に目元と口元に表れます。
マスクをしていると表情が読み取りにくくなり、コミュニケーションに障害をきたします。他人と上手くコミュニケーションが取れなくなると、社会から孤立してしまいます。
何かに頼りすぎる、もしくはなければ生きていけないという状態は、あまり健康的ではないと思われます。
まだそこまでは・・・、という方は、家の中でマスクを外すことから始めるのもいいのではないでしょうか。
それで、マスクを外している時間を次第に増やしていくことをお勧めします。マスクのない生活に慣れていくといいですね