“死より怖い病気” 自覚症状がほとんどない
“死より怖い病気” 自覚症状がほとんどない
緑内障という病気をご存知ですか。
緑内障は、世界中の国で、中途失明の原因疾患として上位にランクされている重要な病気です。
我が国でも、失明者の20.9%が緑内障によるもの(厚労省の調査:2008年)で、国内の失明原因の第1位となっています。
国内の推定患者は400万人で、40歳以上の20人に1人、70歳以上では10人に1人と言われています。
自覚症状がない「かくれ緑内障」も含めれば、その数はもっと多いはず…。
生活スタイルの変化から、今や中高年の病気ではなく、若年世代でも緑内障のリスクが高まっています
その割に、緑内障について正しい知識を持っている人は少ないのではないでしょうか。
緑内障によって失われた視野を回復することはできず、治療は進行を抑制することしかできない。失明の恐怖に晒されるため、“死より怖い病気”と言われています。
一方で、緑内障は、早期に発見し早期から治療を継続すれば、失明する可能性の低い病気になってきています。
緑内障による失明を減らすには、出来るだけ大勢の人に緑内障という病気を知ってもらうことが重要です。
世界緑内障連盟は、毎年3月に「世界緑内障週間(World Glaucoma Week)」を設け、啓蒙イベントを展開しています。
私自身も「3月、健康診断で眼圧が正常値よりも高いです。再検査してください」と言われました。
正常の眼圧よりかなり超えていました。「緑内障になる可能性がありますよ」と言われどうしようと正直不安でした。今は、点眼薬や内服薬を使っています。
眼圧が、正常の範囲内だから、絶対に安心、というわけでもないのです。
緑内障になりやすい人一般的には、以下のような体質・環境の人が緑内障になりやすいと言われています。
・家族に緑内障患者がいる人
・強い近視をもっている人
・いつも頭痛に悩まされている人
・平常の体温が低い人
・冷え性が強い人
・低血圧の人
最近の大規模な調査では、日本人の平均眼圧は14.5 mmHgであり、ばらつきの程度(標準偏差が2.5 mmHg)を考えると、正常の眼圧は10〜20 mmHgであるということだそうです。
眼圧は、1日の間でも時刻により変動するうえに、どの時期に眼圧が高くなるのかというパターンには、個人差が大きいことが知られています。
また四季に恵まれた日本において、眼圧は、冬季に高く、夏季には低くなりやすいことも知られています。日常生活において眼圧に影響する因子としては、年齢、性別、屈折(近視や遠視の程度)、人種、体位、運動、血圧なども知られています。
「眼圧の正常値」は、健康人を対象とした調査に基づいて統計的に求められた値(全体の95.5%がおさまる平均値±標準偏差の2倍)であって、この範囲にあるからといって緑内障にならないとは言いきれません。
眼圧が正常範囲であるにもかかわらず、緑内障になっている「正常眼圧緑内障」の患者さんが過半数を占めていることが判明しているそうです。
緑内障は、視神経の形(乳頭形状)と機能(視野)の特徴的な変化から診断されます。緑内障は、古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきましたし、実際に眼圧を下降させることが治療として有効なことも知られています。
緑内障の自覚症状としては、見えない場所(暗点)が出現する、あるいは見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的です。
しかし、日常生活では、両眼で見ていますし、多くの場合、病気の進行は緩やかなので、初期は視野障害があってもまったく自覚しないことがほとんどです。
実際、緑内障の患者さんが自覚症状で気がつくのは、かなり進行してしまって視野や視力が悪化してからということも多いそうです。
視野障害が進行した場合は、視力が低下したり、場合によっては失明することさえありえます。
しかも緑内障が恐ろしいことの理由の一つは、緑内障の進行は常に一方通行であり、喪失した視野や視力を治療によって取り戻すことができません。
緑内障の検査では、「眼底検査」に加えて、目の表面に風を当てるなどして眼圧を計る「眼圧検査」と、視野の欠損部分を調べる「視野検査」が行なわれるのが一般的です。1時間ほどで終了します。
『視野検査』は検査機械をのぞいて、上下左右に現われる光が見えた時にボタンを押します。
その結果で、視野の欠けている部分がわかるそうです。検査後に渡される検査結果には、視野が円形で表示されていて、その中に黒いところがあれば、それが視野の欠けている部分。これが多いと緑内障の可能性が高いのです。
緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気です。
症状はゆっくりと進行し、少しずつ見えない範囲が広がっていきます。気づいた時には、すでに進行していることが多く、放っておくと失明に至ります。
必ずしも、眼圧上昇だけが原因であるとはいえないそうです。
しかし緑内障において、眼圧を下降させることで、緑内障になるリスクが下がることが知られていますし、緑内障になった患者さんでも、その視野が悪くなる(緑内障が進行する)可能性を低くすることができます。
したがって、自分の眼圧値を知っておくこととともに、眼圧値を安全な範囲にコントロールしていくことが重要です。
とくに異常は感じていなくても、両目の症状が同時に進行することが少ないため、気づきにくいそうです。
この病気の怖さは実際に視野を失ってみないと分かりません。そうなってからでは遅いですよね。
みなさんも定期健康診断などで、いずれかの検査に異常があった場合は、眼科で再検査を受けましょう。
株価:591.00円 (3月17日終値)
大学発創薬ベンチャー。抗血小板剤候補等開発。細胞内情報伝達物質に着目。
15日、同社が創製した緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303(H-1129)」について、ライセンスアウト先のわかもと製薬から、緑内障・高眼圧症を適応症とした国内第I相臨床試験が終了し、良好な結果であったとの連絡を受けたことを公表している。
本試験では、単回投与時、反復投与時における健康成人を対象とした安全性及び薬物動態についての評価が行われた。その結果、安全性が確認され、薬物動態についても良好な結果を得られたという。
緑内障は、世界中の国で、中途失明の原因疾患として上位にランクされている重要な病気です。
我が国でも、失明者の20.9%が緑内障によるもの(厚労省の調査:2008年)で、国内の失明原因の第1位となっています。
国内の推定患者は400万人で、40歳以上の20人に1人、70歳以上では10人に1人と言われています。
自覚症状がない「かくれ緑内障」も含めれば、その数はもっと多いはず…。
生活スタイルの変化から、今や中高年の病気ではなく、若年世代でも緑内障のリスクが高まっています
その割に、緑内障について正しい知識を持っている人は少ないのではないでしょうか。
一方で、緑内障は、早期に発見し早期から治療を継続すれば、失明する可能性の低い病気になってきています。
緑内障による失明を減らすには、出来るだけ大勢の人に緑内障という病気を知ってもらうことが重要です。
世界緑内障連盟は、毎年3月に「世界緑内障週間(World Glaucoma Week)」を設け、啓蒙イベントを展開しています。
私自身も「3月、健康診断で眼圧が正常値よりも高いです。再検査してください」と言われました。
正常の眼圧よりかなり超えていました。「緑内障になる可能性がありますよ」と言われどうしようと正直不安でした。今は、点眼薬や内服薬を使っています。
眼圧が、正常の範囲内だから、絶対に安心、というわけでもないのです。
緑内障になりやすい人一般的には、以下のような体質・環境の人が緑内障になりやすいと言われています。
・家族に緑内障患者がいる人
・強い近視をもっている人
・いつも頭痛に悩まされている人
・平常の体温が低い人
・冷え性が強い人
・低血圧の人
眼圧の正常値
眼圧は、1日の間でも時刻により変動するうえに、どの時期に眼圧が高くなるのかというパターンには、個人差が大きいことが知られています。
また四季に恵まれた日本において、眼圧は、冬季に高く、夏季には低くなりやすいことも知られています。日常生活において眼圧に影響する因子としては、年齢、性別、屈折(近視や遠視の程度)、人種、体位、運動、血圧なども知られています。
「眼圧の正常値」は、健康人を対象とした調査に基づいて統計的に求められた値(全体の95.5%がおさまる平均値±標準偏差の2倍)であって、この範囲にあるからといって緑内障にならないとは言いきれません。
眼圧が正常範囲であるにもかかわらず、緑内障になっている「正常眼圧緑内障」の患者さんが過半数を占めていることが判明しているそうです。
緑内障は、視神経の形(乳頭形状)と機能(視野)の特徴的な変化から診断されます。緑内障は、古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきましたし、実際に眼圧を下降させることが治療として有効なことも知られています。
緑内障の症状
しかし、日常生活では、両眼で見ていますし、多くの場合、病気の進行は緩やかなので、初期は視野障害があってもまったく自覚しないことがほとんどです。
実際、緑内障の患者さんが自覚症状で気がつくのは、かなり進行してしまって視野や視力が悪化してからということも多いそうです。
視野障害が進行した場合は、視力が低下したり、場合によっては失明することさえありえます。
しかも緑内障が恐ろしいことの理由の一つは、緑内障の進行は常に一方通行であり、喪失した視野や視力を治療によって取り戻すことができません。
眼圧検査などで異常が見つかる
『視野検査』は検査機械をのぞいて、上下左右に現われる光が見えた時にボタンを押します。
その結果で、視野の欠けている部分がわかるそうです。検査後に渡される検査結果には、視野が円形で表示されていて、その中に黒いところがあれば、それが視野の欠けている部分。これが多いと緑内障の可能性が高いのです。
緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気です。
症状はゆっくりと進行し、少しずつ見えない範囲が広がっていきます。気づいた時には、すでに進行していることが多く、放っておくと失明に至ります。
しかし緑内障において、眼圧を下降させることで、緑内障になるリスクが下がることが知られていますし、緑内障になった患者さんでも、その視野が悪くなる(緑内障が進行する)可能性を低くすることができます。
したがって、自分の眼圧値を知っておくこととともに、眼圧値を安全な範囲にコントロールしていくことが重要です。
とくに異常は感じていなくても、両目の症状が同時に進行することが少ないため、気づきにくいそうです。
この病気の怖さは実際に視野を失ってみないと分かりません。そうなってからでは遅いですよね。
みなさんも定期健康診断などで、いずれかの検査に異常があった場合は、眼科で再検査を受けましょう。
【緑内障関連銘柄】
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 (4576) JASDAQグロース
株価:591.00円 (3月17日終値)
大学発創薬ベンチャー。抗血小板剤候補等開発。細胞内情報伝達物質に着目。
15日、同社が創製した緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303(H-1129)」について、ライセンスアウト先のわかもと製薬から、緑内障・高眼圧症を適応症とした国内第I相臨床試験が終了し、良好な結果であったとの連絡を受けたことを公表している。
本試験では、単回投与時、反復投与時における健康成人を対象とした安全性及び薬物動態についての評価が行われた。その結果、安全性が確認され、薬物動態についても良好な結果を得られたという。