『話題』「キッズウイーク」の創設

安倍晋三首相は5月24日、政府の教育再生実行会議で、「キッズウイーク」を来年度に導入する方針が明らかになった。

小中学校の長期休暇の一部を他の時期にずらして新たな大型連休とする「キッズウイーク」の創設を検討しており、18年4月の実施を目指しているようだ。

６月にも関係省庁や経済界の幹部などをメンバーとする「休み方改革官民総合推進会議」を開催し、具体的な議論を開始するそうだ。

「キッズウイーク」は、夏休みなどから5日間を他の時期に移し、前後の土曜、日曜と合わせて9連休とすることなどを想定している。親子で過ごす時間に充ててもらい、地域ごとに休暇が分散するため、観光地などで混雑を避けて過ごすことができ、地域活性化にもつながるとしている

株式市場でも、このキッズウイークに絡み、恩恵を享受しそうなのは、テーマパーク、遊園地といったレジャー業界だろう。

オリエンタルランド<4661>
2016中期経営計画でTDL拡張とTDS新施設の計画を発表している。台風や雨天の影響などから微減となったがチケット価格改定等でゲスト一人あたり売上高が増加した。関連グッズ販売も好調になった。

チャート出典：ストックウエザー株式会社

よみうりランド<9671>
船橋、川崎の両競馬場の歩合家賃収入が主力で、遊園地の「よみうりランド」やゴルフ場運営も手掛けている。よみうりランドは値上げも今年３月にオープンしたモノ作り体験型アトラクション「グッジョバ！！」効果で客数堅調。遊園地部門で、が計画を上回る集客となった。

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サンリオ <8136>
既存の人気キャラクターや第一弾アニメ放送が決定した「サンリオ男子」、ゲームからミュージカルに展開した「SHOW BY ROCK!」など新たな市場に向けて展開。また、ハローキティをプロデューサーとして起用し「TOKYOOTONAKITTY」というブランドを展開していく予定。

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また、ポップコーンと冷えた飲み物を手に、冷房・音響完備のシネマコンプレックス（マルチスクリーン映画館）で子供と映画鑑賞する機会が増えそうなことで映画産業も注目されるだろう。

東宝<9602>
昨年「映画ドラえもん　新・のび太の日本誕生」「名探偵コナン　純黒の悪夢」など定番アニメーションが好調に推移。夏興業で「シン・ゴジラ」「君の名は。」がメガヒットするなど配給作品が好調に稼働している。

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東映<9605>
映像関連事業が主力。仮面ライダーやプリキュアのブランド力強い。

太秦映画村が子供とお出かけ情報サイト『いこーよ』で2年連続「京都府総合部門1位」「関西総合部門3位」獲得している。

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映画館、エンターテイメント施設を運営する企業の優待では、映画優待券や温泉施設で使える優待券がもらえる。

「君の名は。」「シン・ゴジラ」などで有名な東宝<9602>では、株主映画優待が年に二回もらえるほか、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド<4661>は一日パスポート券がもらえるので妙味が増すだろう。