キケン！個人情報　サイバー犯罪の餌食

サイバー攻撃に伴う個人情報流出件数は近年急激な増加をみせています。
チケットサイトとファンクラブのサイトがサイバー攻撃による不正アクセスを受け、個人情報約15万件が流出した事件もありました。

その規模も2013年頃から拡大が顕著になっており、旧ソ連圏における闇市場でのデータ販売を目的とするケースが主流といわれています。

近年は、官公庁や研究機関へのサイバー攻撃などネット犯罪が高度化していて、データ上の証拠をどのように保管するかなど、課題になっています。
サイバー犯罪対策は、官民を問わず、企業や団体にとって経営や運営面に深刻な打撃を与える最大のリスクとして対応が必須となっています。
サイバーセキュリティーの世界市場は、一部試算では昨年時点で9兆3000億円を超える規模と推計されています。

株式市場でも、サイバーセキュリティー関連株は注目されています。ＦＦＲＩ <3692>、ラック <3857>、セキュアヴェイル <3042>、テリロジー <3356>、ソースネクスト <4344> 、トレンドマイクロ <4704> 、デジタルアーツ <2326> 、アズジェント <4288>などがあります。

増え続けるIDとパスワード、皆さんは、ちゃんと管理できていますか？

SNS、通販、ネットバンキング…利用するインターネットサービスが増えるたび、ID・パスワードの管理が面倒になります。
ひとつのID・パスワードを使いまわしている人も多いのではないでしょうか。
複数サイトで同じパスワードを使い回しているユーザーはこの攻撃に弱く、容易に認証を突破され不正ログインを許してしまいます。

いま現在、利用しているインターネットサービスのIDやパスワードを見直し、共通のものがあれば設定し直すことをお勧めします。

サイバー犯罪者は狙った相手のパスワードを1つ解読すれば、すべてのサービスにログインすることが可能になります。

IDとパスワードは、インターネット上で個人を特定する、非常に重要なものです。
他人に教えることなく、適切に管理してください。

安全なパスワードとは、他人に推測されにくく、ツールなどで割り出しにくいものを言います。

(1) 英単語などをそのまま使用していないこと
(2) アルファベットと数字が混在していること
(3) 名前などの個人情報からは推測できないこと
(4) 適切な長さの文字列であること
(5) 類推しやすい並び方やその安易な組み合わせにしないこと
(6) 定期的にパスワードを変更する
(7) パスワードの入力時には暗号化通信を利用する
(8) アカウントごとに異なるパスワードを作成する

キーボードを「パレット」にしてしまおう。
「言葉」をパスワードにしない方法もある。
「%tGbhU8iK＜lp-」という文字列を目にすると、これは覚えにくいように見えますが、
ただ、この文字列とキーボードを照らし合わせて見てください。

キーボード上で、「W」の字を描くのがお分かりいただけるのではないだろうか。
選択するキーをずらせば定期的に変更もできます。 名前や生年月日をアカウントに設定するのは「IDやパスワードを忘れにくいことや自分が覚えやすい」ことなどが主な理由だと思います。

覚えやすい一方でもしかしたら、あなたのSNSをのぞき見ようとしている人は周りにいるかもしれません。そう考えたらゾッとしますよね…。

そういった「自分にも起こるかもしれない」ハッキングの危険からやはりしっかりと守るという意識を、今後もっと高めないといけないですね。
サイバー犯罪者は、ユーザーの個人情報を盗み出すためのあらゆる方法でパスワードの入手を企みます。

セキュリティの技術がいかに高度化しようと、パスワードの安全性を高め適切に運用することは、自分の個人情報を守るための最も基本的で重要な対策の一つです。

IDやパスワードの設定には十分配慮しましょう。

ＦＦＲＩ 【3692】[東証Ｍ]
日本のセキュリティ分野においてパイオニアと言われる鵜飼裕司氏が07年に設立した企業。セキュリティ技術の研究、コンサルティングサービス、セキュリティソフトの開発・販売などを手掛ける。標的型のサイバー攻撃対策に強く、同社の製品・サービスの提供先には、官公庁や大手企業が名を連ねています。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

ラック【3857】[JQ]
売上の２割を占めるセキュリティソリューションサービスが成長。KDDIとの資本提携や、ベネッセHDとの合弁会社設立など大企業と提携。本バスケットの他の構成銘柄である米ファイア・アイ社の製品を活用したサービスも提供しています。