医療費が心配な人必読!知っておきたい制度は
医療費が心配な人必読!知っておきたい制度は
「高額療養費制度」をご存知でしょうか?
保険適用となる医療を受けたとき、1ヶ月の間に医療機関の窓口で支払った額が定められた上限額を超えたときに、超えた分を支給してくれる制度が「高額療養費制度」です。
厚生労働省のデータによると、高額療養費の支給額は、75歳未満の場合が2013(平成25)年度に約1兆6,772億円と10年間で約1.56倍に。さらに75歳以上の場合では、同年度に約5,429億円と10年間で約1.65倍にものぼっています。
出典:厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ より
大きな手術を受けたときや入院が長引いたときなど、たとえ自己負担が1〜3割であっても、医療費負担は重く家計にのしかかります。これを軽減してくれる、生活者にとって非常に助けになる制度といえます。
さて、2017年8月から、「70歳以上」の自己負担額の上限に関する規定が変わります。
出典:厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ より
高額療養費制度では差額ベッド代、食事代、保険外の負担分は対象とはなりません。最近、がん患者は高齢化が進んでいます。
約4割が75歳以上です。薬の効果がはっきりしないまま、副作用に悩みながら治療を受け続ける例も多いです。医療費が増える一因ともなっています。
がんの免疫療法などの先進医療でも、診察・検査・投薬・入院料などにかかる費用は、高額療養費制度の対象となるケースがあるのをご存知だろうか。
先進医療とは、特定の病院(大学病院など)で実施される先端医療のうち、厚生労働大臣の承認を受けたもののことを言います。先進医療にかかる費用は、患者が全額自己負担となります。また、その費用は、医療の種類や病院によって異なります。
この場合、治療費全体のうち「先進医療にかかる費用」と「医療保険の適応となる部分」とに分けて考えます。
全治療費が200万円で、「先進医療にかかる費用」が100万円の場合、残りの100万円は医療保険の適応となりますので、自己負担額(3割負担の場合)は合計で130万円です。高額療養費制度は、この中の30万円(医療保険の適応分)に対して利用できるのです。
がんと言えば、2人に1人はかかるとも言われています。
いつ自分の身に起こってもおかしくないでしょう。
この先進医療は、がんの治療技術に多くあります。
がん治療と言えば「外科療法」「化学療法」「放射線療法」の三大療法が主流です、近年は第四の治療法として「免疫療法」や「再生医療」などが加わり、最先端技術を駆使した治療法に医療関係者の注目が集まっています。
最近ではいろいろながん治療が開発されていますが、その中の一つが「がん免疫療法」です。
株式市場でも、「がん免疫療法」関連銘柄は注目されています。
代表的なのが、テラ(2191)とメディネット(2370)です。事業化で先行しています。
がん免疫療法は免疫チェックポイント阻害剤との併用により、頭頸部がんや大腸がん等で完全寛解など高い治療実績の報告もあり、期待は一段と高まっています。
テラ(2191)は、第4のがん治療法である樹状細胞ワクチン療法で世界トップクラスの症例実績を持っています。
また、樹状細胞ワクチンの新しい用法として、手術後の再発予防目的としての導入を進めています。複数のアカデミアと連携して様々ながん種で樹状細胞ワクチン療法の先進医療を進めていくための支援を行っていく計画となっています。有望な成績が得られたがん種については、順次治験を進めていく方針となっており、その動向も注目されています。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
メディネット<2370>は、免疫細胞療法総合支援サービスを中心に細胞医療支援事業を展開しています。「免疫細胞療法」はがん患者自身の免疫細胞を体外に出して活性化し、さらに大量に増殖したうえで患者に戻すことを繰り返す。副作用が少ないことに特徴です。チャート出典:ストックウエザー株式会社
免疫チェックポイント阻害剤では小野薬品工業(4528)は注目です。「オプシーボ」と呼ばれるがん治療薬を病院へ販売している。そのため、がん治療薬の販売会社として有名な会社です。
チャート出典:ストックウエザー株式会社
出典:小野薬品工業 高額療養費制度について より
今後、どんどん変化し続ける先進医療、健康保険適用の医療技術になる可能性もあるでしょう