もうはまだなり まだはもうなり
解説
■もうはまだなり まだはもうなり
「人の行く裏に道あり 花の山」とならんで、格言の双璧といっていいほどよく口にされる言葉です。
人は得てして自分に都合の良いように考えてしまいがちです。
投資家の多くがこの格言の意図する経験をします。
もうそろそろ底だからと買ってみると、まだまだ下がる。まだまだ騰がるだろうと売らないでいると、もう天井を打って下がってしまう。
このように株式相場は個人の思惑通りには行かないことが多いので、相場観の戒めに使われます。
もうはまだなりと買いを控えていても、買い場を逃して騰がってしまうこともあれば、まだはもうなりと売ってしまうと、まだまだ騰がることもある。(もちろんこれも、まだはもうなり、もうはまだなりと言えば当てはまる。)とはいうものの、底抜けしないと思っていた株価が底抜けするなど、「もうはまだなり」という場面に出会うことも多々ある。そういう時には、もう一度この格言を思い出して、浮ついた相場観の戒めとして使うのが良いでしょう。