Eimei みちしるべ 2017年05月08日
《Eimei「みちしるべ」》
(5月08日から5月12日の週)
外部材料に目を奪われがちな市場で同時並行的に起きているのは企業業績の発表。
先週末時点で日経平均採用銘柄のEPSは1267円まで増加した。
これは1300円まで増加してPER16倍ならば日経平均は20800円。
立ちはだかるのは過去の経験則。
東証1部の時価総額600兆円、あるいは25日移動平均からの5%超のプラスかい離。
「山より大きなイノシシは出ない」と見るべきか。
あるいは「今回は違う」と見るべきか。
上昇局面での悩ましいテーマ。
注意したところで、警戒したところで、勢いに投資心理は勝てないものだ。
そしてもう一つ。
リーマンショックの前兆からほぼ10年が経過。
その後本当の意味でのショックはリーマン以外には登場しなかった。
それでも日々やってくる悪材料の芽。
ギリシャも中国も英国も中東も株価を痛めつけるものではなかった。
米国の景気拡大が8年続いているからと言って警戒論も出てきた。
クリントン時の10年、レーガンの7年8ヶ月。
オバマとトランプで12年というのもアリという気がするが・・・。
日経平均想定レンジ
下限19434円(3月メジャーSQ値)〜上限20000円(心理的節目)
11か月連続での上昇となった初日商い。
「4年連続の5月上昇に向けての好スタート」という声も聞かれる。
2010年のギリシャ・ショック。
2011年の欧州債務危機の深刻化で急落した5月。
しかし2014年以降は3年連続で5月は上昇している。
「株式市場にとって重要なイベントがあった月」。
1792年5月17日? NY証券取引所が創設(「すずかけの木協定」)。
1878年5月16日 東京株式取引所創立(6月1日営業開始)
1949年5月16日 東証など3市場で株式取引再開
1987年5月1日 東京市場が時価総額で世界一に
2000年5月9日 「東証アローズ」オープン
時価総額世界一から30年。
昔日の面影だが・・・。
(兜町カタリスト 櫻井英明)