兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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Eimei みちしるべ 2014年12月22日
《Eimei「みちしるべ」》(12月22日から26日の週)

先週は週前半2日で616円下落し週後半3日で866円の上昇。
結局1600円台を割れそうになり17600円台まで戻した格好。
メジャーSQ値17281円も上回っている。
今年元旦の日経トップ記事は「空恐ろしさから豊かさへ」だったがまさにその動きが短期的にも長期的にも該当した。

2015年の干支は「未(ひつじ)」。
兜町の格言では「未辛抱」となる。
しかしアベノミクス開始以来の株高トレンドは継続しよう。
なぜならアベノミクスの本質は「年金でも保険でも自分の生活は自分で守ってね。そのためのツールは用意します」だからだ。
NISAも登場したし、多額の預貯金をリスク性資金に振り向けて欲しいというのが本音。
資産運用のパフォーマンス向上のための株高、海外資産運用のための円安というのが必要不可欠となる。
だからこそGPIFも日銀も一生懸命のその方向に進んでいる。
30年に及ぶ株安円高の時間帯は明らかに逆転したと考えれば「未辛抱」で辛抱するのは買い方ではなく売り方ということも出来ようか。「ひつじ」は群れをなす。マネーが群れをなして東京市場にやってくる初夢を見たいものだ。

テーマとしてはロボット・バイオ・インフラ整備などなど。
たぶん必要なのは「女性の視点」と「地方企業への意識」。
これは継続したテーマとなる。
因みに先週末の日経平均株価は17621円。
PERは15.93倍。
日経平均採用銘柄のEPSは17621÷15.93=1106円。
1106円×16倍=17696円。
1106円×17倍=18802円。
このあたりまでは年内実現の可能性アリと見たいところ。
前期末のEPSは1030円。
今期10%増益なら1030円×1.1=1133円。
増加余地は27円で少し少なすぎる感。
ということは、市場は10%増益では収まらないと見ているのかも知れない。

今週は「NISA駆け込みウィーク」と「税対策駆け込みウィーク」。
いずれにしても25日が年内受け渡し売買最終日。
SBI証券では12月のNISA口座売買が増加。
月別では1月は400億円で最大。
12月は18日までで210億円に達したという。
年末の5営業日に株価が上げたのは過去20年間のうち18回。
この18回の平均上げ幅は200円以上だったとは大和の指摘。
となると3年連続大納会高値は夢ではなくなってくる。
もし実現すれば戦後初のこと。
明らかにパラダイムは違ってきている。


日経平均想定レンジ

下限17590円(12月月足陽線基準)〜上限18261円(第一次安倍内閣時高値07年7月9日)