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【今日の言葉】牛丼値上げと地方景気

『牛丼値上げと地方景気』=大衆衆食で、しかも、お手ごろ価格の「牛丼」が、咋年暮れの吉野家、松屋フーズに続いて、すき家が今月15日から値上げする。並盛を291円から350円に値上げするという。

2割の大幅なものである。材料費、人件費が値上がりしているためという。消費者、とくに若い層には少々、厳しい話だが、一方で物価2%目標を打ち出している政府には悪い話ではないだろう。

とくに、「100円ショップ」と共に、「牛丼」はデフレを象徴するものだっただけに象徴としての存在感が薄れることは、「脱デフレ政策」を進める上で心理的効果は大きいだろう。残るは100円ショップだが、こちらは、依然、繁盛している。ただ、若い人の利用者が多い牛丼と異なり100円ショップには中高年層の姿が目につく。

年配者は年金が減り好況感はまったくないことが背景にあると思われる。脱デフレとはいっても社会には温度差があるようだ。統一地方選挙が始まっているが、地方は脱デフレをどのように受け止めているのか少々、気になるところである。

(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)