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【話題株】ヤマダ電機は店舗の緊急閉鎖を「買い」と判断
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ヤマダ電機<9831>(東1)は26日、2日続けて2012年以来の高値を更新し、554円(20円高)まで上げている。前週末に約40店舗を5月末までに閉鎖と伝えられ、週明けの25日から上昇。今朝も引き続き底堅い相場となっている。

会社側の発表では、「4月から5月末日までにスクラップ&ビルドや業態転換を含め、46店舗の閉鎖を予定」。これは連結ベースでの店舗数1016店舗(2015年3月末現在、海外含む)の4%近くになる。投資家の中には、緊急的な動きに異様さを感じて手控えた投資家もあったようだが、株価は週明けの朝から高く、2012年以来の高値を約2ヵ月ぶりに更新。株式市場の受け止め方は期待が勝った形になった。「年内をメドに東京都中央区八重洲に都市型店舗を出店するなど、新店及びスクラップ&ビルドを含め15店の新規出店を予定する」ため、トータルでの収益性改善などへの期待は小さくないといえる。

これらの発表に先立つ5月7日に発表した今期・2016年3月期の連結業績予想は、
各種の構造改革で「量から質への転換」を図るなどの施策により、売上高は前期の12%減に対し1.7%増の1兆6920億円を見込み、純利益は前期の50%減に対し2.7倍の254億円、1株利益は33.7円の急回復を予定する。市場には、今回の閉鎖について、この業績予想が上ぶれる要因になると強気の受け止め方がある一方、閉鎖しないとこの業績予想の達成がおぼつかないのかもしれないと慎重な姿勢もあるが、「株価が好意的な反応になった以上、追加的な閉鎖を発表すればさらに好反応の株高が見込める」(調査筋)との予想が出ている。

株価は2月中旬から500円を中心に60円から70円幅で高値もみ合いを続けており、25日にこれを抜け出す可能性を強めた。チャート観測では、本格的にもみ合いを離脱する「もみ合い放れ」になった場合、もみ合う前の上げ幅になる約200円高に勝るとも劣らない上げ相場が到来する可能性が出てくる。


(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)