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ダウ最高値426ドル高、景気底堅く
【市況】ダウ最高値426ドル高、景気底堅く

22日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比426ドル16セント(0.97%)高の4万4296ドル51セントで終え、11日に付けた最高値を更新した。同日発表の米経済指標が景気の底堅さを示し、景気敏感株や消費関連株などに買いが広がった。ダウ平均は週間で851ドル高と2週ぶりに上昇した。

この日S&Pグローバルが発表した11月の米購買担当者景況指数の速報値は、サービス業が57.0と予想を上回り、2年8カ月ぶりの高水準を付けた。物価抑制と成長実現を両立する「ソフトランディング」期待に加え、トランプ次期大統領が掲げる減税や規制緩和が企業業績を押し上げるとの見方から、ゴールドマン・サックスなど金融株に買いが入った。

トランプ次期米大統領が打ち出す減税や規制緩和が米景気を支えるとの観測が根強いことも株買いにつながった。市場では「相場の先行きに強気な見方が広がっている」との指摘があった。

ダウ平均はやや伸び悩む場面があった。ウクライナとロシアの戦闘激化に対する警戒がくすぶっている。情勢を見極めたいと週末を前に株買いの持ち高を減らす動きが出た。

ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやアメリカン・エキスプレスが上昇した。アナリストが強気の投資判断を示したナイキも買われた。半面、ユナイテッドヘルス・グループが下落した。アナリストが投資判断を引き下げたエヌビディアにも売りが出た。

ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比31.231ポイント(0.16%)高の1万9003.651で終えた。テスラが上昇した。一方、アルファベットは下落した。ナスダック総合指数は週間で1.7%高だった。
 
 
 
NYダウ    44296.51 ( +426.16 )
S&P500    5969.34 ( +20.63 )
NASDAQ  19003.65 ( +31.23 )
米10年債利回り  4.410 ( -0.011 )

NY(WTI)原油   71.24 ( +1.14 )
NY金      2712.2 ( +37.3 )
VIX指数    15.24 ( -1.63 )

 



【シカゴ日本株先物概況】
22日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比365円高の3万8595円で終えた。
米株式市場でダウ工業株30種平均が最高値を更新。米景気の底堅さを示唆する経済指標を受けて買いが先行し、3日続伸した。日本株先物にも買いが波及した。
 
 
シカゴ日経225先物 (円建て) 
38595 ( +255 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38620 ( +280 )

( )は大阪取引所終値比
 
 




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 
22日の英FTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比112.81ポイント(1.38%)高の8262.08で終えた。外国為替市場で英ポンド売り・ドル買いが進み、ポンド安が業績の追い風となる銘柄に買いが優勢だった。22日の米株式市場で主要な株価指数が上げ幅を広げる場面があるのも投資家心理を支え、銀行を除く幅広い業種・銘柄に買いが広がった。

FTSEの構成銘柄では、生命科学分野などの専門的商品・サービスを提供するディプロマが5.78%高、蒸気システム大手スパイラックス・サーコが4.30%高、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズが4.17%高と相場をけん引。他方、金融大手ナットウエストは2.45%安、金融大手バークレイズは2.08%安、一部の金融機関が投資判断を引き下げたと伝わった小売り大手JDスポーツ・ファッションは2.07%安となった。

 



■ドイツ・フランクフルト株価指数

22日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比176.42ポイント(0.92%)高の1万9322.59で終えた。22日の米株式市場でダウ工業株30種平均が上昇して始まり、投資家心理を上向かせた。外国為替市場でユーロ安が進み、ユーロ安が業績改善につながる銘柄に買いが入ったのも支えとなった。

22日発表されたユーロ圏の企業景況感を示す指標が総じて弱い内容で、DAXは伸び悩む場面があった。ただ指標を受けてドイツの長期金利が低下し、金利動向に敏感な不動産大手ボノビアが上昇した。

個別では、通販大手ザランドが6.36%高、不動産大手ボノビアが4.76%高、化学品商社ブレンタークが4.41%高と大きく買われた半面、ドイツ銀行は2.86%安、コメルツ銀行は1.54%安、航空機大手エアバスは1.13%安で取引を終えた。

 


■フランス・パリ株価指数

フランスの株価指数CAC40は続伸し、前日比0.57%高で終えた。

この日発表された低調なユーロ圏の景気指標を受け、欧州市場で金利が低下。低金利が追い風となる不動産株に買いが膨らみ、相場全体を押し上げた。