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いよいよ、英総選挙。
【為替】いよいよ、英総選挙。
[概況]

12日の東京外国為替市場は、英ポンド円が小幅ながら上昇している。スタートしたのは143円台前半だったが、中盤にかけて買いが優勢となり、高値を143.66円としている。欧州時間に入ってからは落ち着いており、現在は本日の高値近辺を推移している。上昇の理由は、本日の英国の総選挙を巡って、依然として与党・保守党が優位であることへの安堵感だろうか。
 
さて、その総選挙はいよいよ本日実施される。焦点は、与党・保守党が過半数の議席(定数650)を確保できるかだ。そうなればEUからの合意なき離脱が回避できる可能性は高くなり、英ポンド円は上昇すると思われる。ただ、たとえ上記の結果になっても、果たしてその上昇が維持継続されるかは、甚だ疑問であるということには注意したい。というのも、仮に合意がなされたとしても、離脱によって英国が被る経済的な打撃は少なからず考えられ、それは英ポンドにとって大きなマイナス材料となりかねないからだ。
 
いずれにせよ、大きなイベントを控えることから、本日の英ポンド円のポジションメイクには細心の注意を払いたい。選挙結果は、日本時間の13日の午後に、大勢が判明する見通しである。


[提供:カネツFX証券株式会社]