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来週は堅調展開か。

来週は堅調展開か。
 
 
20日の日経平均株価は3日続落。終値は前日比106円安の2万5527円だった。
新型コロナの感染拡大が引き続き懸念されるなか、3連休を控えた東京市場では手じまい売りが優勢となった。取引時間中は米株先物が軟調に推移する場面があり、それに引きずられ下げ幅を広げたが、日銀のETF買い期待や買い遅れた向きの押し目買いなどで、終盤にかけては下げ幅を縮めている。トピックスは小幅ながらも続伸という底堅さだった。
 
 
今週は堅調展開となった。前週末の米国市場では、S&P500が史上最高値を更新。
これを受けて先高期待が一段と高まり、週明け16日の日経平均は、500円を超える上昇となった。さらに、ワクチンに関する好ニュースを受けてダウ平均も史上最高値を更新したことから、17日には節目の2万6000円に到達した。その後は翌週に三連休を控える中、国内外で新型コロナウイルスの感染被害が拡大したことから、売りが優勢となった。
日経平均は週間では2勝3敗と下落日の方が多かったものの、週間では約141円の上昇。週足では3週ぶりに陰線を形成した。
 
 
来週は堅調展開か。日経平均の今週後半の下落に関しては、三連休を前に急ピッチの上昇に対する利益確定売りが出たものと思われる。
その分、連休明けは反動による買いが期待できる。米国は26日が感謝祭で休場となり、その先はブラックフライデーで小売店などが大規模なセールを実施する。
コロナ関連のニュースには一喜一憂となるだろうが、翌週以降には米国の年末商戦に関連するニュースが多く出てくると予想される中、楽観ムードの強い地合いが維持されるだろう。
豊富な金融緩和マネーが市場心理を支えるという構図に変わりはない。
信用の売り方はワクチンの開発進展に身構える必要があるだけに、腰を据えて売り込みにくい状況だ。9月中間配当に絡む再投資のほか、NTTドコモのTOB(株式公開買付け)で得た資金で買い余力も生まれてくる。前場軟地合いなら、後場には日銀のETF(上場投資信託)買いが期待され、好需給が相場サポート要因として意識されるだろう。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
27322.99  ボリンジャー:+3σ(25日)
26324.94  ボリンジャー:+2σ(25日)
26180.20  ボリンジャー:+3σ(13週)
25746.41  ボリンジャー:+3σ(26週)
25699.55  6日移動平均線
 
25527.37  ★日経平均株価20日終値
 
25445.24  均衡表転換線(日足)
25349.60   新値三本足陰転値
25347.11  ボリンジャー:+2σ(13週)
25326.90  ボリンジャー:+1σ(25日)
24858.95  ボリンジャー:+2σ(26週)
24514.01  ボリンジャー:+1σ(13週)
24502.89  均衡表転換線(週足)
24502.89  均衡表基準線(日足)
24328.85  25日移動平均線
23971.49  ボリンジャー:+1σ(26週)