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小幅続落、新型肺炎の感染拡大懸念
【市況】東京株式(寄り付き)=小幅続落、新型肺炎の感染拡大懸念
【寄り付き概況】

22日の日経平均株価は小幅に続落して始まった。始値は前日比29円07銭安の2万3835円49銭。
 
前日の米国株市場ではNYダウが150ドルあまりの下げをみせるなど軟調、ナスダック指数は小幅安にとどまったものの買い手控え感が強い。
中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な感染拡大を懸念した売りが続いている。同肺炎の患者が米国でも見つかり21日の米株式相場が下落。ひとまず買いを手控える投資家が多い。
 
2002年に報告されたSARS(重症急性呼吸器症候群)では、世界株市場への影響も大きかったことで、ネガティブな連想も働く場面。ただ、個人投資家資金を中心に個別株物色意欲は旺盛であり、マスクや防護服関連銘柄などへの短期資金の流入が続くほか、新興市場の中小型材料株などが相対的に優位性を発揮しそうだ。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も小動き。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、13業種が高く、値上がり上位に不動産、精密機器、倉庫など。値下がりで目立つのは鉄鋼、海運、非鉄など。
 
個別では、リクルートやファミマ、アドバンテス、オプトランが高い。信越化やテルモ、くら寿司も堅調。
半面、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)は安い。今期の営業利益が前期推定比3割減となりそうだと報じられた東海カも軟調だ。ディーゼル不正の疑いで家宅捜索が報道された三菱自は大幅安。トヨタ、マツダ、三菱UFJが安く、コマツ、SUMCO、東京製鉄は軟調となっている。