兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

「変身」
「変身」

「変身」

企業は変わるというのがアチコチで目立つ。
バブル崩壊30年、当然のことでもある。
15日の日経朝刊の見出しは「稼ぎ頭10年で2割交代」。
新たな収益の柱を育てるのに成功した企業は全体の収益力も総じて改善。
環境の変化に対応できる企業として株式市場からの評価も高めている。
もっともバブルで踊った後の本業回帰とう気もしないでもないが・・・。

【最も稼いだ事業部門が交代した企業2007年→2017年】

ソニー(6758)エレクトロニクス→金融
信越(4063) 電子材料→塩ビ・化成品
イオン(8267)総合小売→総合金融
TDK(6762) 電子素材部品→フィルム応用製品
東レ(3402)→情報通信材料・機器
東急(9005)交通→不動産
大成建(1801)開発(不動産販売・賃貸)→建築
住友鉱(5413)金属および金属加工→資源(鉱山開発・運営)
大日印(7912)情報コミュニケーション(出版・印刷)→エレクトロニクス
アルプス(6770)音響製品→電子部品
阪急阪神(9042)不動産→投資交通
鹿島(1812)開発(都市開発)→建築
昭和電工(4004)電子・情報→石油化学
東宝(9602)不動産→映画
日清粉(2897)製粉→食品

もう一つ面白かったのは日経ヴェリタスの「設立から100年以上の割安銘柄」。
「おじさん銘柄」どころか「曽祖父銘柄」まで登場してきた印象だ。
1位日東網(3523)設立1910年
2位東海カ(5301)設立1018年
3位フジクラ(5803)設立1910年
4位品川リフラ(5351)設立1903年
5位トクヤマ(4043)設立1918年
6位ラサ工(4044)設立1913年
7位SPK(7466)設立1917年
8位兼松(8020)設立1918年
9位帝人(3401)設立1918年
10位シキボウ(3109)設立1892年
以下
日新電(6641)1917年、浜ゴム(5101)1917年、
カーボン(5302)1915年、稲畑産業(8098)1918年、
太平洋セ(5233)1881年、ホーチキ(6745)1918年
京三(6742)1917年、OKK(6205)1915年
カナデン(8081)1912年、川重(7012)1896年
オークマ(6103)1918年、明電舎(6508)1917年、
クラボウ(3106)1888年、冨士紡(3104)1896年、
東京建物(8804)1896年、北ガス(9534)1911年、
ADEKA(4401)1917年、渋沢倉(9304)1909年、
東京機(6335)1916年、ニッケ(3201)1896年、
大阪曹達(4046)1915年、長瀬産業(8012)1917年、
ニチアス(5393)1896年、デンカ(4061)1915年、
神栄(3004)1887年、イオンモ(8905)1911年、
日清オイ(2602)1907年、阪急阪神(9042)1907年、
東ガス(9531)1885年、三井松島(1518)1913年、
阿波製紙(3896)1916年、フエルト(3512)1917年、
月島機(6332)1917年、ビオフェルミン(4517)1917年、
森永(2201)1910年、タカラスタ(7981)1912年、
ニコン(7731)1917年、日本粉(2001)1896年、
豊和工(6203)1907年、山九(9065)1917年。


相場では、結論のない議論を求めるのか。
あるいは実践実務を求めるのか。
本来は後者なのだろが、前者に時間を取られているように思えるのは気のせいだろうか。

電子端末での指摘。

昨日の外国証券の株価指数先物買いは約1200億円(想定元本ベース)。
証券会社別の先物手口ではクレディ・スイス証券が日経平均先物を1158枚、TOPIX先物を2871枚それぞれ買い越し。
同社は前週末にも大きく買い越しており、最近の株高を引っ張っている。
ゴールドマン・サックス証券も14日に続き先物を買い越し。
2つの証券会社経由の買越額は18だけで1200億円水準。
市場の見方は「トレンドフォロー型の商品投資顧問(CTA)の買い」。
きっかけは、チャート面での買いシグナルとの指摘。
ボックス圏を明確に上放れたことだ。
 「2万32200円近辺にまとまったストップロス(損失限定)の逆指値注文」。
逆指値とは、指示した価格に相場が上昇すると、売り建玉(未決済残高)を決済するために強制的に買い戻す注文。
この価格をめがけて「投機筋が一斉に買い向かう動きに出た」との声。
「弱気筋の損失覚悟の買い戻し、いわゆる踏み上げ相場」との見方だ。
しかし19日の強さを見ると、それだけではないような気がする。
「19日以降の株高の勢いは鈍る可能性がある」という見方は間違っていようか。




(櫻井)。