兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

3日ぶりの小幅反発
「3日ぶりの小幅反発」
週明けのNYダウは一時80ドル超下落した場面もあったが3日ぶりの小幅反発。
税制改革案の先行き不透明感やGEが減配を発表するなど悪材料もあり上値は重い展開。
ただ出遅れセクターへの押し目買いがやや優勢だったとの解釈。
「相場の材料となるような主要な経済指標の発表がなく、個別銘柄の材料に基づく売買中心」との声が聞こえる。
M&Aの月曜は健在。
前週末に玩具大手ハズブロが買収を検討していると伝わったマテルが急伸。
ハズブロも上昇した。
半導体大手ブロードコムが提示した買収価格が低すぎるとして買収を拒否すると発表したクアルコムも上昇。
米国最大規模の年金基金のカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)。
株式への投資配分を50%→34%程度まで減らす方向。
債券の配分を増やすことを検討しているという報道は需給懸念となろう。
同基金保有株の時価総額は715億ドル(約8兆円)。
個別ではアップル、マイクロソフト、アマゾンなどが多い。
 
「PER15倍割れを評価したい」
 
週明けの日経平均は4日続落。
2時半過ぎからの断続的な売り物から結局安値引け。
週末のSQ値22531円を粘ってキープしていたのが一気に崩れた格好となった。
CTA(商品系の海外投資顧問)の仕掛け売り継続との観測もみられる。
気になるのは売買代金の低下。
11日ぶりに3兆円を割れこんだ。
商いが増して反転相場に向かうか、閑散相場に逆戻りでの軟調相場かの別れ道になろうか。
「225先物の9月8日安値(19080円)からの上昇幅(4350円)の23.6%%押しの22403円を下回った。
次のメドは同38.2%押しの21768円」という空疎な予測も登場した。
25日線からのかい離はプラス2.6%(前日プラス4.2%、前々日プラス6.7%)まで低下。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
奇妙なことに空売り比率も39.4%と3日ぶりに40%割れ。
ココがけっこう重要ポイントかも知れない。
そして日経平均採用銘柄のPERは14.79倍と15倍割れ。
EPSは1513円まで増加した。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円高の22370円。
昨日の現物の引け値は22380円だったからほぼ変わらずの展開。
今年の続落記録は8月の5日続落まで。
リズム的には4日続落に復活感の印象。


(兜町カタリスト櫻井)