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上値の重い展開か

上値の重い展開か
7日の日経平均株価は小反発。終値は前日比34円高の2万9730円だった。
前日の米株安を受けてマイナスのスタートになるかと思われたが、昨日の下げがやや行き過ぎていたとの認識から買い戻しが先行した。新年度資金が値頃感からじわりと入り全体を下支え。景気は回復傾向にあるためある程度の水準からは資金流入が見込まれる状況にある。東証1部全体では8割の銘柄が値上がりしており、印象としては下値が締まった感がある。
 
あす8日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
主要企業の決算発表を控えるなか、「当面は、決算を見極めるまで動きづらい」との声が多い。また、足元では、機関投資家の期初益出しの売りが観測され、「来週いっぱい続く可能性がある」との見方もあり、需給面での重しとして意識されそうだ。
一方、大阪府における7日の新型コロナウイルスの新規感染者は800人台後半と過去最多の見通しとなり、府として医療非常事態宣言を出した。国内でのコロナ感染再拡大・医療体制ひっ迫の流れが広がるようだと、上値を抑える要因として改めて懸念されよう。
 
日経平均の3月高値30485円(取引時間中)は、FOMCの結果を消化した3月18日に付けている。改めてFRBのスタンスを確認することが、米国株や日本株を押し上げる材料となるかが注目される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
31137.62  ボリンジャー:+3σ(13週)
30776.38  ボリンジャー:+3σ(25日)
30482.33  ボリンジャー:+2σ(13週)
30309.32  ボリンジャー:+2σ(25日)
29842.27  ボリンジャー:+1σ(25日)
29827.05  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
29730.79  ★日経平均株価7日終値
 
29656.39  6日移動平均線
29581.06  均衡表転換線(日足)
29560.67  ボリンジャー:+1σ(26週)
29511.55  均衡表転換線(週足)
29467.71  均衡表雲上限(日足)
29396.79  均衡表基準線(日足)
29375.22  25日移動平均線
29171.76  13週移動平均線
28908.17  ボリンジャー:-1σ(25日)
28763.99  75日移動平均線
28538.09  均衡表雲下限(日足)
 
 
5日線とその下を走る25日線は上向きをキープして短期上昇トレンド継続を示唆した。ローソク足は寄り引けほぼ同値で上下にヒゲを出す十字線を形成し、足元の相場での売り買い拮抗状態が窺える。一目均衡表では株価は雲上で推移し、上向きの転換線が横ばいの基準線を抜いて三役好転が完成した。週明け4月12日にかけて応当日株価が下落するため遅行線は強気シグナルを増大しやすく、買い手優位の相場展開が期待される。