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FOMCでドル急騰も、貿易摩擦への警戒に急落
【為替】FOMCでドル急騰も、貿易摩擦への警戒に急落
[概況]

FOMCへの期待に110.730円まで上昇したドルは其の後売られて110円半ばを割れた。そしてNY市場に入り発表された5月生産者物価指数は予想を上回ったが為替市場には影響薄で、FOMCを控えてドルは110円前半での小動きが続いた。
 
其の注目のFOMCでは予想通り0.25%の利上げが発表され、更にFOMCメンバーによる年内の利上げ予想があと2回(計4回)に上方修正された為にドルは当日高値110.860円まで急騰した。しかし直後にWSJ紙が中国への関税措置について、金曜にも適用開始と報道された事を受けて貿易摩擦への警戒感が再燃し、ドルは売られ一転して今度は当日安値110.260円まで急落した。
 
最後は前日比-1.5銭の110.370円と小幅安で引けたが、好調な経済指標に見られる米景気拡大によるドル買いと、貿易摩擦や地政学的リスクへの警戒によるドル売りとのせめぎ合いがこの日の相場に表れた感じで、大きな流れはドル高と見ているが、上昇したところでは売られ易いのではないかと見ている。


[提供:カネツFX証券株式会社]