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もみ合い展開か

もみ合い展開か
今週はやや軟調となった。新政権への期待などから日経平均は週初に2万3500円台を回復したが、一定の到達感が出てきたことから、その後は上値が重くなった。
 
FOMCや日銀政策決定会合では中央銀行の金融緩和スタンスを再確認したが、特段のサプライズはなく、株式市場への好影響は限定的だった。
為替市場ではドル安・円高基調が強まった。日本株はこれらの逆風に対して一定の耐性は示したものの、4連休を前に積極的な買いは手控えられた。
日経平均は週間では46円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
一方、TOPIXやマザーズ指数、ジャスダック平均は上昇しており、マザーズ指数は4%超の上昇と大幅高となった。
 
来週はもみ合い展開か。祝日が2日あり3日立ち合い。
休場の間の米国株の動向に大きく左右されることにはなりそうだが、FOMC後も米主力グロース株の下げが続いたことから、反転が見られたとしても、一気に楽観には傾きづらい。円高進行も懸念材料。
一方で、足元の日本株はほどよく米国株と距離を置けており、米国株に反転が見られない場合でも、下押し圧力は限定的と考える。
強弱感が交錯する中では、方向感は定まらないだろう。来週は材料が乏しい中で、5銘柄が新規上場することから、IPOマーケットは活況が見込まれる。この点は日本株全体の下支え要因にもなると考える。
来週も米株安(ナスダック安)が続くなら2万3200〜3500円の狭いレンジでもみ合うことになるだろう。それに加えて円高が一段階進むなら下値2万3000円を試す場面があるかもしれない。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
24745.34  ボリンジャー:+2σ(26週)
24201.77  ボリンジャー:+3σ(13週)
23762.99  ボリンジャー:+3σ(25日)
23715.59  ボリンジャー:+2σ(13週)
23577.04  ボリンジャー:+2σ(25日)
23429.31  6日移動平均線
23391.08  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
23360.30  ★日経平均株価18日終値
 
23230.46  均衡表転換線(日足)
23229.40  ボリンジャー:+1σ(13週)
23205.12  25日移動平均線
23166.50  ボリンジャー:+1σ(26週)
23088.50  均衡表基準線(日足)
23019.16  ボリンジャー:-1σ(25日)
22882.65   新値三本足陰転値
22833.20  ボリンジャー:-2σ(25日)
22769.82  75日移動平均線
22743.22  13週移動平均線
22647.24  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は上下のヒゲと胴体部分がいずれも短い小陽線で終了し、投資家の気迷いを窺わせた。ザラ場高値と安値はいずれも前日のレンジ内に収まって陰の陽はらみを示現して4連休明けに上昇期待を持ち越す形となったが、5日線が下向きに転じたため、上値の重さも意識されるところだ。
一目均衡表では遅行線が強気シグナル発生を継続したが、基準線と転換線は本日も横ばいとなり、短期的な方向感の出にくい地合いが続いている。