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140円高、続伸、21年ぶり2万1500円台
東京株式(前引け)=140円高、続伸、21年ぶり2万1500円台
19日午前の日経平均株価は13日続伸した。
前日比140円80銭高の2万1503円85銭ときょうここまでの高値で午前を終えた。
 
前日に付けた年初来高値を上回っている。18日のNYダウが過去最高値を更新し初の2万3000ドル台に乗せたことで、投資家心理が一段と上向いた。
 
また、中国の7〜9月期の国内総生産(GDP)伸び率がほぼ市場予想通りだったことも投資家心理を支えた。中国の7〜9月期の成長率は6.8%と市場予想(6.7%)を上回った。
 
対ドルで円安の動きなどからも買いが先行。やや上値が重い展開が続いたが、時間の経過とともに売りを吸収し、ジリ高歩調となった。
為替相場は、ドル・円が1ドル=112円90銭台と円安に振れている。
円安・ドル高も追い風となり、自動車や電気機器といった輸出関連株が買われた。他では証券株や保険株が高い。
 
市場関係者からは「引き続き高値警戒感は残るが世界株高からリスク選好の買いが入っており、利食い売りをこなしながら(連騰の)記録を更新する」といった声が聞かれ、午後も堅調な動きが続くとみられる。
 
東証1部の出来高は6億9455万株、売買代金は1兆948億円で、騰落銘柄数は値上がり1051銘柄、値下がり839銘柄、変わらず141名柄。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ続伸した。
 
個別銘柄では、東エレクや村田製、三菱電が上昇した。ソフトバンクG、ファーストリテの値がさ株が上伸、SUMCOは急伸した。米長期金利上昇で米金融株が買われた流れを引き継ぎ、第一生命HD、T&Dが買われた。三菱UFJ、三井住友が値を上げ、株高の恩恵期待で証券株が上げた。トヨタ、日産自は堅調だった。豊和工は大幅高。信越化がにぎわい、三井不や住友不も上げた。
 
半面、神戸鋼が続落、ファナックは値を消した。enishが安く、ダイフク、東京ガス、大ガス、JXTGはさえない。コマツやSMCは下げた。
 
 東証2部株価指数は前日比11.28ポイント高の6910.91ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は207、値下がり銘柄数は211となった。
 
個別では、eBASE、セコム上信越、寺岡製作所、小島鉄工所、宮入バルブ製作所など9銘柄が年初来高値を更新。京進、日本坩堝、篠崎屋が買われた。
一方、杉村倉庫、倉庫精練、黒谷、三社電機製作所が売られた。