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続伸スタート、欧州株高で
【市況】東京株式(寄り付き)=続伸スタート、欧州株高で
【寄り付き概況】

 
18日の日経平均株価は小幅続伸して始まった。始値は前日比117円82銭高の2万8451円34銭。
 
前日の米国株市場はキング牧師誕生日の祝日に伴い休場だったことから、きょうの東京株式市場は売り買いともに手掛かり材料に乏しく、方向感のつかみにくい地合いとなっている。ただ、前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国などの主要株市場が堅調な値動きを示したこともあり、リスク回避の売りは出にくい状況にある。
外国為替市場では1ドル=114円60銭近辺の推移とドル高・円安方向に振れていることで、主力輸出株セクターにはポジティブ材料となる。
 
バリュー(割安)株を物色する動きも続いている。米長期金利が日本時間18日朝の取引で、1.8%台に上昇した。利ざや改善の観測から、大手銀行など金融株の一部に買いが入っている。三菱UFJや三井住友FGは昨年来高値を更新した。トヨタは連日で上場来高値を更新した。
 
半面、国内の新型コロナウイルスの感染が拡大していることは重荷。政府は東京など首都圏4都県と中部3県など11都県を対象に「まん延防止等重点措置」を適用する方針を固めたと各メディアが報じた。行動制限を緩める「ワクチン・検査パッケージ」をいったん停止する調整に入ったとも伝わっており、小売りなど内需関連の一部の売りにつながっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
 
個別では、中期的な配当引き上げの観測がでたキヤノンが高い。ファナックやリクルート、ファストリも上昇している。一方、エムスリーや中外薬、ダイキンが下落している。