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様子見ムードの展開か

様子見ムードの展開か
 
週明け9日の日経平均が3日続伸と上昇歩調を継続。きょうは寄り天(始値がきょう1日を通じての高値)となったものの、一時はマイナス圏に沈むかとみられたところで切り返し、2万3400円台で着地する粘り腰を発揮した。
 
明日10日の日経平均は、様子見ムードか。
あす以降は、10日に中国11月消費者物価・生産者物価、FOMC(米連邦公開市場員会、12日まで)、11日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)、12日に英国議会総選挙、ECB(欧州連合)定例理事会、13日に12月調査日銀短観など重要イベントが続く。
なによりも、「15日の対中追加関税の発動期日をにらみ、買い進みにくい」との見方は根強い。今週は、日経平均先物・オプション12月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出の週でもあり、外部要因次第では株価指数先物に思惑的は売買が出やすく、一方向に傾けづらいとの読みもある。イベントに絡めた先物主導の荒い値動きも想定されるところであり、総論的には模様眺めもやむなしという場面だろう。
 
しかし、全体は薄商いでも個人投資家の熱気はムンムンで、経済対策周辺の内需株の値動きに乗り遅れまいとするムードが強い。
市場では、「2万3500円絡みのところは、何度も跳ね返されており、厳しい水準だ」との声が聞かれ、年初来高値(終値で12月2日2万3529円)を前に上値の重さが指摘された。一方、TOPIX(東証株価指数)も3営業日続伸し、同8.71ポイント高の1722.07ポイントとなり、年初来高値(同1714.49ポイント)を更新した。中・小型材料株に対する旺盛な物色意欲の表れともいえ、基調の強さを感じ取る向きもある。
 
前週の事業規模26兆円、財政支出13兆2000億円の大型経済対策決定を受け、建設関連の中小型株に投資資金の流入が加速している。建設コンサルティング会社の高収益体質が投資家サイドに広く認知され始めた矢先、建設会社へのICT導入というテーマと相まって相場に発展する銘柄が相次いでいる。
また、今回の経済対策で骨子のひとつである教育ICT関連も続々と動き出している。
 
 
 
■テクニカル・ポイント(9日現在)
 
24792.20  ボリンジャー:+3σ(26週)
24735.09  ボリンジャー:+3σ(13週)
24059.23  ボリンジャー:+2σ(13週)
23849.72  ボリンジャー:+2σ(26週)
23675.88  ボリンジャー:+3σ(25日)
23555.13  ボリンジャー:+2σ(25日)
23434.38  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
23430.70  ★日経平均株価9日終値
 
23383.36  ボリンジャー:+1σ(13週)
23354.96  6日移動平均線
23313.63  25日移動平均線
23303.42  均衡表転換線(日足)
23192.88  ボリンジャー:-1σ(25日)
23156.83  均衡表基準線(日足)
23072.12  ボリンジャー:-2σ(25日)
23038.58   新値三本足陰転値
22951.37  ボリンジャー:-3σ(25日)
22907.23  ボリンジャー:+1σ(26週)
22828.89  均衡表転換線(週足)
22707.49  13週移動平均線
 
ローソク足は陰線を引いて上値の重さを確認。再び下向きに転じた5日線が25日線まであと7円足らずに接近し、デッドクロスが迫った。
一目均衡表の転換線が横ばいから下向きに変化しており、短期的な弱気局面入りが予想される。
RSIは50.53%(先週末51.46%)と中立圏中央で引けたほかボリンジャーバンドの各バンド間隔の縮小が続き、強弱感の対立を窺わせた。