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底堅い展開か。

底堅い展開か。
 
6月最後の取引となる日経平均は反発。
個別ではかなり荒い動きも見られたが、日経平均は3桁の上昇で、マザーズ指数も常識的な下げにとどまった。レーザーテックやGMO系の急落を見れば売りを急ぎたくもなるが、そもそも主力大型株では、テクニカル面で過熱感が強いものはそれほど多くない。
そのため短期的には、高値圏にある銘柄を外して出遅れ感のある銘柄にシフトする流れが強まる可能性があるだろう。
 
あす7月1日の日経平均株価は、底堅い展開か。
6月30日は米中経済指標の改善が相場の支援要因となったが、明日は取引開始前(午前8時50分)に6月調査日銀短観が発表され、注目される。大企業製造業の業況判断DIは市場予想でマイナス31(前回3月調査から23ポイント悪化)。新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響し、6四半期連続で悪化する見通し。
 
一方、先行きDIはマイナス24と観測され、足元が景気の底との認識が強まりつつある。景気回復への期待を先行して織り込んできた面はあるが、内容次第では改めて景気復調への方向性が意識される可能性もあるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
22863.73  新値三本足陽転値
22826.40  ボリンジャー:+1σ(25日)
22754.93  均衡表雲上限(週足)
22397.04  25日移動平均線
22356.40  6日移動平均線
22331.74  均衡表転換線(日足)
22330.11  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
22288.14  ★日経平均株価30日終値
 
22051.98  均衡表基準線(日足)
22005.96  均衡表雲下限(週足)
21967.68  ボリンジャー:-1σ(25日)
21857.42  200日移動平均線
21538.31  ボリンジャー:-2σ(25日)
21317.39  均衡表転換線(週足)
21235.41  26週移動平均線
21108.95  ボリンジャー:-3σ(25日)
21016.00  13週移動平均線
20336.95  均衡表雲上限(日足)
20281.99  75日移動平均線
20237.07  均衡表基準線(週足)
 
 
ローソク足は上ヒゲを伴う陰線を引いて上値での売り圧力の強さを窺わせた。終値は昨日に続いて25日線を下回ったほか、下降中の5日線が25日線を下回り、調整局面の長期化リスクを示唆している。
東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が92.51%(昨日97.02%)に低下して2日の150.78%からの強い低下トレンドを確認する形となったこともあり、上値の重い相場が継続しよう。