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方向感に乏しい展開か

方向感に乏しい展開か
26日の日経平均株価は、前日比32円26銭安の2万7362円75銭と5日ぶりに反落した。後場に入りこの日の安値を付ける場面がみられたが、下げ渋る動きをみせ、取引を終えている。
国内に目立った買い材料がなく、日経平均が一時2万7500円に達したことで買い方も少し慎重になっている様子。一方で売り物も依然として少なく下値も限定的。中国の景気回復期待など外部に明るさがある点も売り物を後退させている。
 
好決算が確認できた日置電機やエスリードが大幅高となり、上方修正を発表した日本パレットプールや日本ギア工業がストップ高となった。
一方、商船三井や日本郵船など海運株が大幅安。海外大手の提携解消が業界の競争激化懸念を高めたとの見方があった。
 
本日グロースに上場したテクノロジーズは、買いが殺到して初値は持ち越しとなった。
 
 
27日の日経平均株価は、方向感に乏しい展開か。
朝方は26日の米国株動向を受け、上昇すれば買い先行、反対に下落すれは売り先行となった後、手がかり材料難のなか、週末要因もあり、動意に乏しくなりそう。米国で決算発表が本格化し「業績の割に株価は総じて堅調」との声が聞かれたが、「日本でも決算内容を確認してから動いても遅くはない」との見方があり、模様眺めムードが広がる可能性もありそうだ。
きょうの米国株の動向には大きく影響されるだろうが、あす引け後にはファナックを筆頭に決算発表が多く、来週も注目度の高い企業の発表が目白押しとなる。
きょうの引け後には、信越化学が上方修正、増配、自己株取得と併せて1:5の株式分割を発表した。業績はもちろんのこと、それ以外でも株価の刺激材料が出てきやすい時期のため、今は下よりも上へのケアをしておく必要がある。日経平均もきょうは2万7500円台で上昇一服となったが、再度節目を超えてくれば、その時は買いに勢いがつく可能性が高いだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
28830.97  ボリンジャー:+2σ(13週)
28246.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
27999.78  ボリンジャー:+1σ(13週)
27757.39  均衡表雲上限(日足)
27750.43  ボリンジャー:+3σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27422.37  均衡表基準線(週足)
27392.81  26週移動平均線
27369.86  均衡表雲下限(日足)
 
27362.75  ★日経平均株価26日終値
 
27306.39  ボリンジャー:+2σ(25日)
27221.94  200日移動平均線
27193.35  75日移動平均線
27168.58  13週移動平均線
27042.68  均衡表転換線(週足)
26986.96  6日移動平均線
26862.35  ボリンジャー:+1σ(25日)
26791.12   新値三本足陰転値
26745.37  均衡表雲下限(週足)
26625.13  均衡表転換線(日足)
26582.02  均衡表基準線(日足)
26538.98  ボリンジャー:-1σ(26週)
26418.30  25日移動平均線
26337.38  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
ローソク足は小陰線の胴体部分が陽線だった前日の胴体部分を上回る「かぶせ線」を示現し、短期的な天井到達を示唆した。しかし、25日移動平均線は上向きに転じており、上昇圧力の回復を窺わせている。一目均衡表では終値が雲下限をわずかに下回る一方、遅行線は強気シグナル発生を開始した。上向きの転換線は基準線を下から上に抜いたが、基準線は下向きで引けており、足元の強弱感対立が窺える。