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上値の重い展開か

上値の重い展開か
28日の日経平均株価は続落し、2万8162円(前週末比120円安)引けとなった。朝方は、前週末の米ハイテク株安を受け、半導体関連株などに売りが先行した。中国でのコロナ感染拡大などが懸念され、上海総合指数や香港ハンセン指数が下落したことも重しとなり、下げ幅は一時230円を超えた。
市場では、「米国株に戻り一服感が出ており、先行き米国株の調整とともに手じまい売りが出やすい」との声が聞かれた。
日経平均が下落し、マザーズ指数が上昇と、逆ではないかと思えるような動きとなった。
業種別では全33業種中、30業種が下落した。選別色がそれほど強まらなかったところを見ると、目先は上がるときは全面高、下がる時は全面安といった状況が続くかもしれない。また、新興銘柄に関しては、一握りの銘柄に無駄に値幅が出ているだけに、いったんはピークを迎える可能性があるだろう。
 
あす29日の日経平均株価は上値の重い展開か。
中国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、同国政府による、厳しい行動制限などを伴う「ゼロコロナ」政策に対する大規模な抗議活動が起きている。経済への悪影響とともに中国リスクへの警戒感を引きずり、その動向を見極める必要があろう。一方で、9月に権利が確定した国内企業の配当の支払いが本格化し、配当再投資への期待が下支え要因として意識される面もあろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
29452.40  ボリンジャー:+3σ(13週)
29144.88  ボリンジャー:+2σ(26週)
28942.87  ボリンジャー:+3σ(25日)
28785.83  ボリンジャー:+2σ(13週)
28530.65  ボリンジャー:+2σ(25日)
28304.50  ボリンジャー:+1σ(26週)
 
28162.83  ★日経平均株価28日終値
 
28131.54  6日移動平均線
28122.72  均衡表転換線(日足)
28119.26  ボリンジャー:+1σ(13週)
28118.43  ボリンジャー:+1σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27706.21  25日移動平均線
27685.84  均衡表基準線(日足)
27658.83  75日移動平均線
27587.46   新値三本足陰転値
27464.13  26週移動平均線
27452.69  13週移動平均線
27422.37  均衡表雲上限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27293.99  ボリンジャー:-1σ(25日)
27194.63  200日移動平均線
27062.13  均衡表転換線(週足)
 
ローソク足はマドを空けて陰線を引き、終値は5日移動平均線割れ。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は122.50%と過熱ラインの120%超えが続いており、調整圧力を残す形となった。しかし、節目の2万8000円を下回る場面がなく、5日線や25日線は上向きをキープし、スピード調整的な下げとなった。一目均衡表では三役好転下の強気形状にあって終値は転換線を上回っており、大勢では買い手優位の地合いが続いているとみられる。