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小幅続伸、ハイテク株の一角に買い
【市況】東京株式(寄り付き)=小幅続伸、ハイテク株の一角に買い
【寄り付き概況】

 8日の日経平均株価は小幅続伸して始まった。始値は前日比26円79銭高の2万9046円03銭。
前日の米国株市場ではNYダウが朝高後にマイナス圏に沈む一方、朝方軟調だったナスダック総合指数が尻上がりに上昇する展開で、グロース買いバリュー売りの動きが目立った。高安まちまちの米国株市場を受けて東京株式市場でも強弱感が対立し、気迷い気味の地合いに。NYダウは最高値近辺で利食い圧力も意識されているが、相対的に出遅れる日経平均は高値警戒感に乏しく、その分売り圧力は弱い。
東京株式市場でも東エレクやスクリンなど値がさハイテク株の一角に買いが入って指数を支えている。
ただ、国内では買い手掛かり材料に欠ける点が弱みで、2万9000円台前半の売り物も厚く上値を買い進む動きも限定的となりやすいだろう。
 
内閣府が取引開始前に発表した1〜3月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比1.0%減、年率換算で3.9%だった。速報値から上方修正となったが、相場の反応は限られている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小動き。
 
個別では、米当局がアルツハイマーの新薬を承認したエーザイが買われている。大日本住友や第一三共も高い。キリンHD、トレンドも上昇している。半面、ダイキンや鹿島、王子HDなど安い。