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247円安と大幅続落、米国株安受け売り先行
東京株式(前引け)=247円安と大幅続落、米国株安受け売り先行
23日前場の日経平均株価は前日比247円96銭安の2万2712円38銭と大幅続落。
東証株価指数(TOPIX)は11.54ポイント安の1798.03と、ともに下落した。
朝方は、トランプ米大統領が22日に米朝首脳会談の開催延期を示唆し、同日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。
その後、下げ渋る場面もあったが、ドル安・円高の動きとともに株価指数先物売りに再び軟化した。1ドル=110円台後半だった外国為替相場が110円台半ばまで円高・ドル安が進行したことで下げ幅が拡大した。
 
「ドルはこれまで、米朝首脳会談が開催されるとの楽観論から買われていたが、開催が危ぶまれるようになって利益確定の売りが出て円高傾向になっている」という。株価も先物主導での売りが膨らみ、日経平均は一時310円安まで値を下げた。
 
ただ、日本時間24日未明に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の内容を見極めたいとして様子見ムードが強く、「株価が下がると値頃感から個人投資家による小口の押し目買いが入っている」として、売り一巡後は下げ渋った。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、石油・石炭製品、海運業の下げが目立ち、上昇は空運業、サービス業のみ。
 
中国政府が7月1日から輸入乗用車に対する関税を引き下げると発表したが、自動車株への買いはSUBARUなど一部に限られた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2286億円、売買高は7億6596万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1330、値上がりは643、変わらずは108銘柄だった。
 
個別では、日揮や千代建が大幅安。ファストリやソフトバンク、キーエンスなど値がさ株の下げも目立つ。製品受け渡し検査に関して記者会見すると伝わったガイシが安い。
任天堂、ソニーが安く、シグマクシスが大幅安、シンフォニアテクノロジー、レノバなども大きく下げた。
 
一方、リクルートホールディングスやスクエニHDが上昇した。大日本住友や中外薬も高い。JALなど空運株が買われた。NTTもしっかり。セレスが大幅高、長大、モバイルファクトリーなども値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前日比3.85ポイント高の7369.74ポイントと5日続伸した。
出来高8535万株。値上がり銘柄数は127、値下がり銘柄数は282となった。
 
個別では、富士古河E&C、フライトホールディングス、リミックスポイント、田岡化学工業、SECカーボンなど15銘柄が年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、ヒラノテクシード、児玉化学工業、インスペック、北日本紡績が買われた。
 
一方、富士ピー・エス、ボーソー油脂、第一稀元素化学工業、中西製作所、ロブテックスなど9銘柄が年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ピクセラ、トーヨーアサノ、日本和装ホールディングスが売られた。