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続落スタート、米ハイテク株安が重荷
【市況】東京株式(寄り付き)=続落スタート、米ハイテク株安が重荷
【寄り付き概況】

29日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比171円33銭安の2万7991円50銭。東証株価指数(TOPIX)は、10.41ポイント安の1993.90で始まった。

前日の米国株市場はリスク回避色の強い地合いとなり、NYダウは500ドル近い下げをみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も下値を探る動きとなった。中国のゼロコロナ政策による経済活動の停滞と、それを巡るデモや暴動などの抗議活動をネガティブ視する売りが噴出した。
FRB高官のタカ派的発言も警戒され買いが手控えられる状況となった。

東京株式市場でも米国株市場の地合い悪を引き継ぐ形で主力株をはじめ幅広い銘柄に売りが波及している。ただ、2万8000円台近辺は押し目買い意欲も根強く、下げは相対的に小幅にとどまる可能性もあるだろう。

市場では「中国で供給網(サプライチェーン)の混乱が長期化すれば、生産が回復途上の日本の自動車株などの重荷となる」との声が聞かれ、関連銘柄への売りを促している。

個別では、東エレクやアドテストが下落した。ソフトバンクグループ(SBG)やダイキンが安い。エーザイの下げが目立つ。一方、ヤマハやジェイテクトが上げた。