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NYダウ続落162ドル安、一時600ドル近く下落
【市況】NYダウ続落162ドル安、一時600ドル近く下落

 
10日のNYダウ工業株30種平均は4日続落し、前週末比162ドル79セント(0.4%)安の3万6068ドル87セントで終えた。
 
5日に公表された昨年12月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が、金融引き締めに積極的な「タカ派」的な内容だったことが重しとなり、株価は同日以降続落している。議事要旨によれば、従来の想定よりも速いペースで利上げを実施するのが妥当との見方で連邦準備制度理事会(FRB)がおおむね一致した。
FRBが金融引き締めを前倒しするとの観測が投資家心理の重荷だった。
午前中には一時600ドル近く下げたが、米長期金利の上昇が一服するとハイテク株が買い直され、下げ渋った。
 
ナスダック指数は5営業日ぶりに小反発し、前週末比6.926ポイント(0.04%)高の1万4942.828で終えた。売りが先行し、午前中には2.7%安まで下落率が拡大する場面もあったが、取引終了の間際にプラスに転じた。
 
市場ではFRBが金融引き締めを急ぐとの観測が広がっている。ゴールドマン・サックスがFRBの今年の利上げ回数予想を従来の3回から4回に引き上げ、資産圧縮の開始時期も12月から7月に早めた。米長期金利は午前に1.80%を付ける場面があった。
 
午前中は、長期金利が上昇すると相対的な割高感が強まる高PER(株価収益率)銘柄に売りが広がった。ただ、長期金利が1.80%を明確に抜けられず、1.7%台に低下するとハイテク株には押し目買いが入った。ソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルは小幅高に転じて取引を終えた。ダウ平均も午後に下げ幅を縮める展開だった。
 
製薬のメルク、医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、バイオ製薬のアムジェンなどディフェンシブ株の上げが目立った。半導体株の中ではPERが比較的低いインテルも買われた。
 
一方、アナリストが投資判断を引き下げたスポーツ用品のナイキが大幅安。年明け以降、ハイテク株に比べ底堅かった景気敏感株は短期的な利益確定売りに押され、航空機のボーイングや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が下げた。クレジットカードのビザやホーム・センターのホーム・デポなど消費関連の一角も安い。
 
ダウ平均の構成銘柄以外では電気自動車のテスラが3%高となり、ネット検索のアルファベット(グーグル)も上げた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
36,068.87−162.79
S&P500種
4,670.29−6.74
ナスダック
14,942.828+6.926
NY金(ドル/トロイオンス)
1,798.80+1.40
NY原油(ドル/バレル)
78.43−0.47
円・ドル
115.17 - 115.21−0.72
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


10日のシカゴ日経平均先物は続落した。3月物は前週末比220円安の2万8185円で引け、7日の大取終値を265円下回った。
12月のタカ派連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)が市場が予想していたよりも早いペースで金融緩和引き締めを進めるとの警戒感に寄り付き後、下落した。
日経平均先物は、米株とともに売られた。ゴールドマン・サックスが今年の利上げ回数予想を3回から4回に増やした。
 
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
28185 ( -265 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
28230 ( -220 )
※( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】


■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7445.25(−40.03)
10日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前週末の終値に比べ40.03ポイント(0.53%)安の7445.25で引けた。構成銘柄の約7割が下落した。午後に米国株が下げて始まると、英国株も下げ幅を広げた。
銅価格の下落を背景に鉱業株が売られ、株価指数を押し下げた。一方、主要国の利上げ観測が根強いなか利ざやの改善が期待される銀行株は上昇し、指数の下値を支えた。
 
個別では、パーシモンやバラット・ディベロップメンツなど住宅建設株が軒並み売られた。英国政府が住宅建設会社に対し、建築物の外壁から危険な被覆材を除去する費用を負担するよう命じたことが売り材料となった。蒸気システムのスパイラックス・サーコ・エンジニアリングは6%超の下げと目立った。資源大手グレンコア(1.6%安)など資源関連株の下げが目立った。
 
一方で、金利上昇を好感し、金融大手HSBCホールディングス(2.0%高)など金融株は堅調。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への懸念が和らぎ、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)も1.1%高と買われた。
携帯電話サービスのボーダフォン・グループは上昇した。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15768.27(−179.47)
10日のドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前週末と比べて179.47ポイント(1.13%)安の1万5768.27だった。午後に米国株が下げて始まると、ドイツ株も下げ幅を広げた。
 
ユーロ圏もインフレ圧力が強く、欧州中央銀行(ECB)に金融緩和縮小に向けた圧力が強まるとの観測から売りが広がった。欧州での新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大も売り材料となった。
 
個別では、医療機器のザルトリウスは7%超下げた。化学品流通のブレンタグも売られた。医薬・農薬大手のバイエルは買われた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7115.77(−103.71)