兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

月初の株高に期待。

月初の株高に期待。
30日の日経平均株価は4営業日続落し、2万7968円(前日比58円安)引け。朝方は、29日の米ハイテク株安を受け、半導体関連株などに売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を広げ、一時220円超下落した。売り一巡後は下げ渋った。アジア株高もあって持ち直しの流れとなった。一部では、配当再投資の買いの可能性も指摘された。先行きについては、「新たな材料が浮上しないと、2万8000円を挟んで一進一退の展開が続く」との見方があった。
 
あす12月1日の日経平均株価は、月初の株高に期待。
ローソク足では陽線を形成した。安値は2万7802円までで、きっちり25日線(2万7791円、30日時点)がサポートになっている。
4日続落で値ごろ感は出てきており、ここで反転できれば、調整一巡が強く意識される。
あすから12月相場に入るが、今年は月替わりで強い買いが入る場面もあった。今回もそういったことがあっても良さそうな雰囲気はある。
米国ではパウエルFRB議長の講演が予定されているため、これが米国株の動意材料となるかが大きく注目される。直近でFRB高官のタカ派的発言が増え、よほどネガティブな内容でなければ、織り込みは進んでいるとみられる」との声が聞かれた。
日本株はここ数日、物色の柱が不在だが、見方を変えれば、グロース向きの地合いにもバリュー向きの地合いにも対応できると言える。月初の株高に期待したい。
 
ただ、FRB議長講演を無難に通過したとしても、米国では12月1日に米10月個人所得・個人支出、11月ISM製造業景況指数、週末2日に11月雇用統計と重要経済指標の発表が続き、結果を見極めたいとして一方向に傾けづらい面もあろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
29395.40  ボリンジャー:+3σ(13週)
29126.65  ボリンジャー:+2σ(26週)
28837.40  ボリンジャー:+3σ(25日)
28742.86  ボリンジャー:+2σ(13週)
28488.75  ボリンジャー:+2σ(25日)
28291.66  ボリンジャー:+1σ(26週)
28156.92  6日移動平均線
28152.50  均衡表転換線(日足)
28140.11  ボリンジャー:+1σ(25日)
28090.32  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
27968.99  ★日経平均株価30日終値
 
27791.46  25日移動平均線
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27738.60  均衡表基準線(日足)
27655.46  75日移動平均線
27587.46   新値三本足陰転値
27456.67  26週移動平均線
27442.81  ボリンジャー:-1σ(25日)
27437.78  13週移動平均線
27422.37  均衡表雲上限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27200.74  200日移動平均線
 
上値と下値も4営業日連続で前日水準を下回り、終値は節目の28000円割れ。反面、上昇を続ける25日移動平均線から11.25円上の27802.71円で下げ止まり、25日線前後での押し目買い需要を確認する形となった。株価上方で5日線が下向きに転じる一方、一目均衡表では転換線と基準線がともに上向きで引け、強弱サインが混在している。11月の月足ローソク足は胴体が354.35円と細かったこともあり、売り買い拮抗状態がさらに続く可能性が意識される。