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135円続落、円高基調が朝高後に売られる
東京株式(前引け)=135円続落、円高基調が朝高後に売られる
14日午前の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比135円39銭安の2万1109円29銭だった。
日経平均株価は反発して始まった後は上値の重さが目立った。米国でインフレ動向を測る1月の消費者物価指数の発表を今夜(日本時間)に控え、「買い手控え気分が極端に強まった」という。
 
13日のNYダウ平均が前日比39ドル高と、3営業日続伸した。東京市場では、最近の株価下落を受けた値頃感や割安感も意識される格好となり、日経平均の上げ幅は取引開始直後に130円近まで広がった。
しかし、米国市場での株式上昇の一方で、為替市場ではドル安・円高基調が変わらず、「それぞれ連関性がない、ちぐはぐな動きとなっている」という。
 
円高進行を警戒し、買いを見送る投資家も多かった。外国為替市場で円が買われ、1ドル=107円台半ばまでドル安・円高が進行したことで見切り売りを助長した。
取引開始前に内閣府が発表した2017年10〜12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回ったのも、心理的な重荷になった。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、午前終値は前日比0.72%安の1704.47だった。JPX日経インデックス400も続落した。
 
東証1部の出来高は8億3138万株、売買代金は1兆5162億円。騰落銘柄数は値上がり468銘柄、値下がり1537銘柄、変わらず60銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、その他金融業、精密機器の下落が目立ち、上昇は鉱業、空運業、石油・石炭製品。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループが軟調、トヨタ自動車、日産自も売りに押されている。郵船、商船三井が下押した。三菱UFJ、みずほFG、第一生命、野村もさえない。アイフルは大幅安で、オリンパスが安く、ソニー、ファナック、NTTが売られ、電通、楽天は弱含み。マツオカコーポレーションが一時ストップ安に売られ、リニカル、ルックホールディングスも急落、オプトラン、井関農機、トリドールホールディングスなども大きく下げた。
 
半面、東京エレクトロンが買い優勢となり、東海カーボン、ブイ・テクノロジーなどが大幅高。日本製鋼所、タムロンなども値を飛ばした。国際帝石、JXTG、JAL、ANA、任天堂が売られた。
 
東証2部指数は前日比55.30ポイント安の7154.78ポイントと反落。値上がり銘柄数は105、値下がり銘柄数は338となった。
 
個別では、日本和装ホールディングスが一時ストップ安と急落した。フュートレック、アートスパークホールディングス、フライトホールディングス、日東化工、Jトラストは昨年来安値を更新。岡本工作機械製作所、アバント、森組、オーウイルが売られた。
 
一方、コーアツ工業が昨年来高値を更新。日本パワーファスニング、リミックスポイント、西部電機、省電舎ホールディングスが買われた。