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NYダウは56ドル高と3日続伸、過去最高値
【市況】NYダウは56ドル高と3日続伸、過去最高値
11日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸した。終値は前週末比56ドル87セント高の2万4386ドル03セントと、連日で過去最高値を更新した。S&P500種株価指数も連日で最高値を更新した。
 
本日は主要経済指標の発表に乏しく、米上院補欠選挙や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、寄付き後から揉み合う展開となった。その後はアナリストの投資判断引き上げなどを受けてハイテク株に買いが広がり、上げ幅を拡大した。
朝方発生したNYでのテロ事件は被害が軽微で、相場への影響は限られた。
 
音楽認識アプリを運営する英シャザム・エンターテインメントの買収が伝わったアップルが2%近く上昇した。11月下旬に公開したアニメ映画「ココ」の興行収入が3週連続でトップになった映画・娯楽のウォルト・ディズニーも2%強上げた。2銘柄でダウ平均を40ドルあまり押し上げた。
 
マイクロソフトや半導体のエヌビディア、IT機器のシスコシステムズなど、相対的に出遅れていたIT関連銘柄など上昇した。
原油漏れの修理のため、北海の主要油田のパイプラインの操業縮小が続いていると伝わり、米原油先物が3日続伸した。エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が買われたのもダウ平均の支えになった。ただ、相場の上値は重かった。
 
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、前週末比34.997ポイント高の6875.078で終えた。アップルなど主力株が軒並み上昇し、指数を押し上げた。
 
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やメディアが上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。
 
個別では、ゴールドマン・サックスが11日、有望な骨髄腫の治療薬を開発しているとして目標株価を大幅に引き上げたバイオ製薬のブルーバード・バイオが急伸。写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)は、バークレイズの投資判断引き上げを受けて上昇した。
 
一方、ホームセンターのホーム・デポ(HD)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、売られた。身売りを検討しているとの噂で8日に大幅高となった米電力のスキャナ・コーポレーションが大幅安。
 
VIX指数は9.35へ下落(前営業日9.58)。独DAXや仏CACが伸び悩んでいたこともあり、VIX指数もNY朝方は買い戻しが先行し、一時10.08まで上昇した。
しかし、米株への旺盛な買い需要は変わらず、主要株式3指数がプラス圏で推移すると、VIXも下落に転じた。NY午後に先週の安値を下抜けし、そのまま安値圏で引けている。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,386.03+56.87             
S&P500種
2,659.99+8.49
ナスダック
6,875.078+34.997
 
米10年債利回り(%)
2.3903 +0.007
米2年債利回り(%)
1.823 +0.024
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,246.90−1.50
NY原油(ドル/バレル)   
58.02+0.66
円・ドル113.53 - 113.54   +0.10

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は小幅に続伸した。3月物は前週末比70円高の2万2915円で引け、大阪取引所の終値を25円上回った。NYダウ平均が連日で過去最高値を更新し、日経平均先物にも買いが入りやすかった。12〜13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい投資家が多く、売買は盛り上がりを欠いた。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
22915 ( +25 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
22960 ( +70 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7453.48(+59.52)
FTSE100種総合株価指数は続伸。前週末8日の終値に比べ59.52ポイント高の7453.48で引けた。構成銘柄の6割が上昇した。
主力の鉱業株と石油株が上昇し、指数の上げをけん引した。もっとも12〜13日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの様子見ムードから取引はやや低調だった。
FOMCでは米利上げがほぼ確実視される中、金融株が堅調だった。保険株や資産運用株はともに全面高。HSBCホールディングスなど銀行株も買いが先行した。
 
個別銘柄では前週末に売られたブリティッシュ・アメリカン・タバコが値ごろ感から買われた。製紙のモンディやエンジニアリング・サービスのバブコック・インターナショナル・グループも高くなった。
半面、航空のイージージェットとインターナショナル・エアラインズ・グループが売られた。ガス供給・販売のセントリカ、レジャー・外食のウィットブレッドの下げが目立った。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13123.65(−30.05)
ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反落した。終値は前週末比30.05ポイント安の13123.65だった。
アディダスが大幅下落した。電力のエーオンも安かった。RWEは連れ安。一方、重電のシーメンス、医薬・化学大手のメルク、鉄鋼のティッセン・クルップが高かった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5386.83(−12.26)