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「どんな材料でも上げ下げするのが株価」
「どんな材料でも上げ下げするのが株価」
「どんな材料でも上げ下げするのが株価」
 
 
週末のNY株式は大幅上昇。
独シュピーゲル誌が「連立政権が、景気後退に陥った際に備え財政均衡ルールを撤廃。
新たな借り入れを行う用意を整える」と報道。
ドイツ経済が景気後退を回避するとの期待が拡大したことから世界的な景気減速懸念が後退したとの解釈だ。
これを受けて債券利回りが上昇したことから金融セクターが上昇。
前日引け後発表の決算が好感されたエヌビディがIT・ハイテクセクターの上昇のけん引役。
SOX指数は2%超の上昇となった。
ただ主要指数は週間では下落となった。
逆イールドを惹起しNYダウ800ドル安の原因はトランプ大統領。
しかし反発の原因は遠くのドイツ。
どこか理不尽な現象でもある。
ミシガン大学消費者信頼感指数は92.1と前月から6.3ポイント低下。
今年1月以来の低水準となった。
「消費者はトランプ政権が対中関税措置第4弾を9月1日付で発動させると発表したことに強く反応した」との観測だ。
前日一時1.475%と3年ぶりの低水準を記録した10年国債利回りは1.56%水準まで上昇。
9月のFOMCで0.25%の利下げが決定される確率は81%。
利下げ幅が0.5%となる確率は19%。
ドル円は106円台前半での推移。
前日19ポイントまで低下していた恐怖と欲張り指数は20ポイント。
 
 
週末の日経平均は売り先行ながら終値ベースは13円高と小幅反発。
日足は陽線で過去4日間で3日陽線(2日連続)。
「相場に耐性ができた。
安値圏で場中の動きがしっかりしていたことは底打ちへの期待を高める」という見方だ。
5月の急落の日柄からのアルゴ売買での売りはなかった。
週間では266円下落。
週足は3週連続陰線。
東証1部の売買代金は1兆7810億円。
値上がり1057銘柄、値下がり982銘柄。
新高値30銘柄、新安値92銘柄。
新安値は前日の340銘柄からが減少した。
騰落レシオは前日の80.03から81.94に上昇。
NTレシオは13.75倍。
25日線(21399円)からは3.6%、200日線(21323円)からは4.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.276%。
買い方▲13.718%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.727%。
買い方▲19.467%。
空売り比率は44.9%と106日連続の40%超。
日経HVは15.3、日経VIは21.7。
東証REIT指数は続伸。
日経平均採用銘柄のPERは11.57倍でEPSは1764円。
PBRは1.01倍でBPSは20216円。
日経平均採用銘柄の株式益回りは8.64%。
東証1部全銘柄の株式益回りは7.66%。
シカゴ225先物終値は大証日中比175円高の20565円。
高値20585円、安値20270円。
水曜のマドは20503円ー20581円。
木曜のマドは20581円ー20419円。
20581円抜けがポイントだ。
ボリンジャーのマイナス2σが20186円、マイナス1σが20683円。
一目均衡の雲はようやく白くねじれる。
気学では「前週末の相場に反して動く」。
火曜は「後場高の日なれど上放れた時は売り狙え」。
水曜は「後場不時高をみる日。悪目あれば買い狙え」。
木曜は「案外弱き日なり。戻り売り方針良し」。
金曜は「高下しても結局安き日。吹き値売り狙え」。
今週は21−22日予定の日米閣僚級貿易協議。
そして22日からは避暑のためのジャクソンホール会合。
昨年は8月21日から8連騰していたのが記録だ。
 
日経ヴェリタスでは「PBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄5割強」との指摘。

PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る企業は株式市場が企業の時価が解散価値を下回ると評価していることを意味する。
東証1部銘柄(外国企業を除く)のうちPBRが1倍を下回った銘柄数は13日に1154銘柄。
昨年12月25日以来の高水準を記録した。
もう一つは配当利回り。
東証1部全銘柄の予想配当利回り(加重平均)は15日時点で2.65%。
こちらも昨年12月25日以来の水準まで上昇した。
日経平均のPER(株価収益率)も足元で11倍台。
すでにアベノミクス以前の水準まで切り下がっている。
 
株価というものは上がりたいリズムの時はどんな材料でも上がる。
将棋の名人に挑戦者が勝っただけでも買い材料になることがある。
下がりたいリズムの時はどんな材料でも下がる。
スーパーボウルでAFCチームが負けた程度でも悪材料になるということ。
つまり、表面の材料は傀儡に過ぎないということ。
それをアレコレ詮索することの空虚さというのも感じなければならない。
 
NYダウは306ドル高の25886ドルと続伸。
高値は25929ドルまであった。
NASDAQは129ポイント高の7895ポイント。
一時7900ポイント台を回復した場面もあった。
S&P500は41ポイント高の2888ポイント。
ダウ輸送株指数は202ポイント高の9967ポイント。
ようやくの反発。
SOX指数は2.78%の上昇。
VIX指数は18.47。
3市場の売買高は66.1億株と減少。
先物決済日としては少なかった。
225先物CME円建ては大証日中比175円高の20585円。
ドル建ては大証比180ポイント高の20570ポイント。
大証夜間取引終値は日中比60円安の20320円。
ドル円は106.36円。
10年国債利回りは1.562%。
 
 
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(兜町カタリスト櫻井)