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「つじつまはあってきた」
「つじつまはあってきた」

 
NY株式市場でNYダウとS&P500は続伸。
NYダウは1月下旬以来の高値となった。
NASDAQは反落。
金利は上昇トレンド、
これを受けゴールドマン、JPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどが上昇。
一方、マイクロソフト、アマゾン、ネットフリックスが下落。
8月の米住宅着工件数が市場予想以上に増加したことを受け10年債利回りは一時3.092%。
30年債利回りは3.248%まで上昇。
米中貿易戦争に伴う影響が想定より小さいとの解釈から安全資産とされる米国債価格が値下がりした結果だ。
「明らかにリスクオンの地合いだ」という声が聞こえる。
10年債利回りは4カ月ぶりの水準に上昇し2011年の高水準に近づいてきた。
来週はFOMCでの利上げがほぼ確定。
日銀の黒田東彦総裁は、物価2%の早期実現に向けて金融緩和を続ける考えを示した。
結果的にドル円は112円台前半での心地良い推移だ。
 
4日続伸ながら日足陰線安値引け。
解釈の難しい水曜だったが今年の水曜はようやく13勝。
負けなくなったことが強さに繋がりそうな気配だ。
「一時422円高の24800円台もあった。
しかし4日連続で200円超の上昇。
この間の上昇幅は1000円超。
さすがに買い疲れ」という声が聞こえる。
日銀金融政策決定会合がほとんど話題にならないとい珍しい日だった。
メジャーSQ日の14日に東証1部の売買代金が3兆円を超えた。
「火曜水曜は連日3兆円に迫る高水準の商い。
これはポジティブ」という見方もある。
東証1部の新高値は109、新安値は7。
225品薄銘柄のオンパレードだが圧倒的な上昇パターンだ。
NT倍率は13.26まで低下しTOPIXの存在感も出てきた。
25日線からは4.5%、200日線からは5.5%のプラスかい離。
25日線は第一次限界水準で次の8〜10%かい離の第二限界に挑戦レベル。
200日線はプラス10%の加速レベルに達すれば面白くなる。
騰落レシオは109.16%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.391%。買い方▲9.051%。
結構差は開いてきた。
9月14日現在の信用買い残は1153億減の2兆9594億円。
信用売残は686億円増の8951億円。
株価上昇の中で買い残減、売り残増は良い傾向だ。
空売り比率は37.9%まで低下。4日連続の40%割れとなった。
日経VIは16.58でまだ動意薄のレベル。
日経平均のPERは13.64倍まで上昇しEPSは1735円。
シカゴ225先物終値は大証日中比60円高の23580円現物換算で23740円だ。
高値は23685円。
ボリンジャーバンドのプラス3σは23744円。
「基準地価の上昇は27年ぶり。
日経平均25000円も91年11月1日から27年見ていない」という声が聞こえる。
気学では「初め高いと後安し。吹き値売り方針」。
勝手雲は25日に黒くねじれているが27日にはまた白くねじれ。
自民党総裁選通過でアク抜け加速に期待だろう。
 
相場はどこかでつじつま合わせが行われるもの。
そのコントラストは今回「米FANG銘柄」と「日本株」とも言えるだろう。
アップルとアマゾンが時価総額1兆ドルクラブに入った。
我が世の春を謳歌してきた「NYSE FANG」だった。
東京からは垂涎の的として憧れが生じていたにも事実。
しかしココに来ての冴えないFANG。
一方でスピード感を持って短期的上昇に転じた日本株という構図。
「FANG買い日本株売り」の巻き戻しが生じたという見方もある。
債券利回りの低下で運用難の年金など機関投資家にとっては「渡りに船」の日本株。
この方程式を解けないと、また相場に乗り遅れることになる。
 
リーマンショック10年。
改めて2008年9月12日と29018年9月13日を比較してみると・・・。
 
日経平均       12214円→22821円
ドル円        107.49円→111.47円
10年国債利回り   1.505%→0.110%
名目GDP      516兆円→552兆円
経常利益       10.3兆円→26.4兆円
消費者物価上昇率   2.3%→0.8%
日銀のバランスシート 107兆円→551兆円
 
2018年の時価総額ベスト10
(1)トヨタ(7203)   21.7兆円
(2)ソフトバンク(9984)11.5兆円
(3)ドコモ(9437)   11.0兆円
(4)NTT(9437)   10.2兆円
(5)三菱UFJ(8306)  9.2兆円
(6)ソニー(6758)    8.0兆円
(7)KDDI(9433)   7.5兆円
(8)キーエンス(6861)  7.1兆円
(9)三井住友(8316)   6.0兆円
(10)日本郵政(6178)  5.9兆円
 
2008年時価総額ベスト10
 
(1)トヨタ(7203)   16.5兆円
(2)三菱UFJ(8306)  9.3兆円
(3)NTT(9437)    7.8兆円
(4)ドコモ(9437)    7.4兆円
(5)任天堂(7974)    6.8兆円
(6)ホンダ(7267)    6.3兆円
(7)キャノン(7751)   5.6兆円
(8)三井住友(8316)   5.4兆円
(9)みずほ(8411)    5.3兆円
(10)パナ(6752)    5.1兆円
 
 
NYダウは158ドル高の26405ドルと続伸。
NASDAQは6ポイント安の7950ポイント反落。
S&P500は3ポイント高の2907ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は1ポイント安の11513ポイント。
SOX指数は0.21%上昇。
3市場の売買高は65.2億株。
CME円建ては大証比60円高の23580円。
ドル建ては大証比95ポイント高の23615ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比40円高の23560円。
ドル円は112.24円。
10年国債利回りは3.083%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
栗田工業(6370)・・・動兆
 
栗田工業に注目する。
同社は総合水処理の最大手で水処理薬品に強い。
超純水供給事業も手がける。
「超純水供給事業の業績貢献拡大。
20年3月期から営業最高益更新フェーズに入る」という指摘もある。
おじさん銘柄の逆襲だ。
 
 

(兜町カタリスト櫻井)