兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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上値の重い展開か。

上値の重い展開か。
 
 
日経平均株価は連日の3桁下落。終値は前週末比276円安の2万8242円だった。
前週末の米株安に加え日経平均が30年ぶりの高値圏にあることが目先筋の利食い売りを急がせたようだ。一気に2万9000円を抜けなかったことで今は仕切り直しの流れに入っている。
米景気指標の悪化や国内の新型コロナ感染拡大も景気下振れを連想させている様子。足元で買い材料が乏しく主要企業の10−12月決算発表を待つような状況だ。
 
値下がり業種の数が多く、手仕舞いムードの強い1日となった。ただ、東証1部の売買代金を見ると、直近で3兆円超えもあったところから急に2兆円を割り込んでおり、市場の変調を意識させるような売られ方ではなかった。
大型株に上昇一服感が出てくれば、すかさず新興市場が活気づくなど、アグレッシブにリスクを取りに行く動きも見られた。
 
明日19日の日経平均株価は上値の重い展開か。
今晩の米国株は休場のため、明日は新たな手掛かりには乏しい。5日線(2万8416円、18日時点)を明確に割り込んでおり、リスク回避およびいったんの利益確定で、もう一段下を見に行く展開も想定される。しかし、材料難の中で大きく下げるような場面があるなら、そこは良い買い場になるだろう。
 
今月下旬に本格化する20年4−12月期の決算発表を見極めたいとの空気もあり、積極買いは期待しにくいとみられる。むろん、過剰流動性相場への期待感は根強いものの、なおテクニカル的な過熱感もあり、「新たな材料が出てこないと上値追いは厳しい」との声も聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
31036.38  ボリンジャー:+3σ(13週)
30894.48  ボリンジャー:+3σ(26週)
29512.17  ボリンジャー:+2σ(13週)
29343.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
28851.63  ボリンジャー:+2σ(26週)
28645.40  ボリンジャー:+2σ(25日)
28369.94  6日移動平均線
 
28242.21  ★日経平均株価18日終値
 
28139.03   新値三本足陰転値
27990.86  均衡表転換線(日足)
27987.96  ボリンジャー:+1σ(13週)
27946.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
27670.60  均衡表基準線(日足)
27440.49  均衡表転換線(週足)
27248.24  25日移動平均線
26808.79  ボリンジャー:+1σ(26週)
26549.67  ボリンジャー:-1σ(25日)
26463.74  13週移動平均線
25851.09  ボリンジャー:-2σ(25日)
25803.09  均衡表雲上限(日足)
25508.75  75日移動平均線
 
 
ボリンジャーバンドでは終値が+2σを下放れて上値追いの小休止を示唆している。ローソク足はマドを空けて下げ、寄り引けほぼ同値で胴体部分と上下のヒゲも短い「コマ」を示現。高値圏でのコマ出現だけに明日19日が大幅続落で終われば値幅調整が始まるリスクが増す点に留意したい。
 
RSI(14日ベース)は14日を直近ピークに下降を続けて本日は72.27%で終了。RSIの周期性から50%ゾーンに向けた低下が予想され、目先はRSIの低下とともに上値が重くなる展開が想定される。