兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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上値の重い展開か

上値の重い展開か
18日の日経平均株価は反落し、2万8257円(前日比76円安)引けだった。
もともときょうは弱いと予想していたため、下落で終わることには意外感はない
朝方は、欧州主要株価指数の上昇を支えに買いが先行した。昼休みの時間帯に日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決定、日経平均先物が一段高した流れを受け、後場入り直後には350円超上昇する場面があった。
ただ、買いは続かず、一巡後は先物主導で下げに転じた。時間外取引での米長期金利の上昇とともに米株価指数先物の下げが重しとなり、下げ幅は一時200円を超えた。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
 
あす19日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
日本時間18日の時間外取引での米長期金利上昇や米株価指数先物安が今晩の米国市場にどの程度反映されるかが注目される。もっとも、国内では18日の日銀金融政策決定会合を通過し、来週末から本格化する主要企業の21年4−12月期決算発表までは手掛かり材料に乏しく、積極的な売買は期待しにくい。来週のFOMC(1/25〜26)近辺では、米国でもイベントを意識した荒い値動きが出てくる可能性がある。これを通過するまでは、気迷いムードの強い時間帯が続きそうだ。
 
新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大とともに、緊急事態宣言に準じた対策が可能となる「まん延防止等重点措置」の適用地域が広がる方向にあり、行動制限ヘのリスクはくすぶっている。ただ、重症化率が低いことから、影響は限定的との見方も少なくないだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
28854.12  均衡表雲上限(日足)
28797.67  75日移動平均線
28782.72  200日移動平均線
28773.78  13週移動平均線
28721.02  26週移動平均線
28697.55  均衡表転換線(週足)
28685.09  均衡表雲上限(週足)
28638.69  均衡表転換線(日足)
28638.69  均衡表基準線(日足)
28616.72  25日移動平均線
28511.61  均衡表雲下限(日足)
28487.87  新値三本足陽転値
28365.39  6日移動平均線
28280.97  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
28257.25  ★日経平均株価18日終値
 
28229.18  ボリンジャー:-1σ(13週)
27945.21  ボリンジャー:-2σ(25日)
27835.00  ボリンジャー:-1σ(26週)
27684.58  ボリンジャー:-2σ(13週)
27609.46  ボリンジャー:-3σ(25日)
27139.97  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
ローソク足は下向きの25日移動平均線越えまで上ヒゲを伸ばしたが値を保てず陰線で終了。株価上方では、ともに下向きの200日線とその上の75日線との値幅が14.95円に縮小してデッドクロス(DC)形成を窺い、中長期的な下落トレンド入りを警告する形となっている。東証1部の単純平均が大引けで2296円66銭と昨年5月のボトムを下回って2020年12月22日以来の水準に下落したこともあり、地合いの悪化が一段と進んだとみられる。