兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「輪廻転生」
「輪廻転生」
「輪廻転生」
 
NY株式市場で主要3指数は大幅反発。
S&P500とNASDAQは終値ベースで約3週間ぶりの高値水準を回復した。
米中通商交渉一部合意で温まったところに好調な企業業績が重なった格好での買い物優勢展開。
債券取引と引受事業の堅調さを受けて業績が予想を上回ったJPモルガンが3%上昇。
過去最高値を更新。
シティも利益が予想を上回り1.4%上昇。
ウェルスファーゴやゴールドマンの業績は軟調だったが株価は上昇した。
S&P500指数採用銘柄の2019年第3四半期利益は前年同期比3%減少する見通し。
これまでに第3・四半期決算を発表した34社のうち、利益が市場予想を上回った企業の割合は88.2%。
依然として商いは薄く3市場の売買高は62.7億株。
英国とEUが離脱交渉で合意に近づいているとの報道を受け安全資産としての債券需要は後退。
10年国債利回りは1.771%。
2年国債利回りは1.624%と上昇(価格は下落)。
英ポンドは5月中旬以来の高値に上昇。
ドル円は108円台後半での推移。
 
 
3連休明けの日経平均は寄り付き265円高、大引け408円高。
日足は5日連続の陽線。
12営業日ぶりで22000円台を回復。
終値は9月24日の22098円を上抜いた。
4月25日(22307円)以来、約5か月半ぶりの高値。
「あと100円ちょっとで年初来米高値。
米中通商交渉の部分合意を好感した動き。
停戦で株高」という声が聞こえる。
一方で「TOIXは9月高値を目前で伸びきれず。
それほど迫力のある上げではない」という見方もある。
東証1部の売買代金は2兆3126億円。
値上がり1898銘柄。値下がり213銘柄。
新高値144銘柄。新安値10銘柄。
騰落レシオは133.11と微妙に低下。
NTレシオは13.71倍。
25日線からは2.1%、200日線からは4.7%のプラスかい離。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.240%。
買い方▲8.903%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方プラス0.508%。
買い方▲16.374%。
空売り比率は40.4%に低下。
146日ぶりの40%以下に期待したい局面。
日経HVは13.0、日経VIは15.70。
日経平均採用銘柄のPERは12.64倍でEPSは1756円。
PBRは1.10倍でBPSは20118円。
シカゴ225先物終値は大証日中比325円高の22525円。
高値22565円、安値22005円。
年初来高値は終値ベースで22307円、ザラ場で22362円。
射程圏内というより上抜けてきた。
昨年12月高値が22698円。
残る高値は昨年10月2日の24448円。
「ココを抜けると次は1991年高値23022円」という声も聞こえてきた。
水曜のボリンジャーのプラス1σが22031円。
プラス2σが22321円。プラス3σが22611円。
週足の一目均衡の雲の上限(21698円)はクリア。
日足の勝手雲の上限が21881円も上抜けた。
24か月線(21924円)も回復。
月足陽線基準は21885円。
25日線(22741円)からプラス5%かい離で22828円。
ここが今日時点の第一次限界点だろうか。
気学では「戻り売りの日なれど下寄り突っ込みは見送れ」。
木曜は「一方に偏して動く日。足取りについて駆け引き」。
金曜は「前場の足取りに反して動く日」。
今年は「株は安いぞ水曜日」だが10月16日は「上げの特異日」だ。
 
あるメルマガの指摘。
「日経平均は大きく上昇。
大型株、中型株、小型株も高値圏。
逆に底値ゾーンにあるのは東証一部とマザーズだけ。
底値圏の銘柄が一番多いのは、小型株採用銘柄・東証二部採用銘柄・JASDAQ採用銘柄・マザーズ採用銘柄。
個人投資家が買っている銘柄の多くは依然として、底値圏のままで推移している」。
これが実感だろう。
「誰が一番儲かるのか。株式投資は連想ゲーム」と別の投資家さん。
朝一番の電話は「9月10月高値と信じて持ち続けたことで新興市場での評価損が減ってきた」。
多くの投資家像と相場観がある。
別の投資家さんからのメール。
「娘がタイのお土産に金ぴかの小さな象の置物を買ってきてくれました。
金運」と。
外堀は埋まりつつある印象。
そして大和のレポート。
「株価指数の戻り高値はTOPIXが4月17日、日経平均は4月25日。
そろそろ半年の信用取引の期日が経過する。
信用需給が軽くなることが期待できるタイミングだと言える」。
ちなみに3月4日高値の日経JASDAQ平均は半年後の9月5日から14連騰。
確かに株価は半年の輪廻転生でもある。
「世の中の不安をその根底として上昇している金」とは違った世界だ。
 
 
IMFは世界経済見通しで2019年の世界成長率を3.0%に0.2ポイント下方修正。
背景は米中の貿易戦争を受けた世界的な貿易や投資の減速、
金融危機直後だった09年以来10年ぶりの低い伸び率となる。
下方修正は5四半期期連続。
世界経済は3%成長が好不況の境目とされる。
IMFは「世界全体の90%の国・地域で経済が減速している」と指摘。
もっとも20年の実質経済成長率は3.4%に持ち直すと見込んでいる。
しかし7月時点の予測と比べ0.1ポイント引き下げた。
中国は20年の成長率が30年ぶりに6%台を割り込むと予測した。
米国も19年の成長率見通しは2.4%と7月時点から0.2ポイント下方修正。
興味深いのは日本、
19年が0.9%、20年は0.5%。
「予測をほとんど修正しなかった」。
あるいは「日本は0.9%で横ばいだった」という表現ばかり。
しかし「日本の来年の成長率は0.1ポイント上方修正され0.5%」というのが正しい表現。
きっちり見ないと騙されそうだ。
 
 
NYダウは237ドル高の27024ドルと反発。
高値は27120ドル。
NASDAQは100ポイント高の8148ポイント。
高値は8166ポイント。
S&P500は29ポイント高の2995ポイント。
高値は3003ポイント。
ダウ輸送株指数は130ポイント高の10386ポイント。
SOX指数は2.22%の上昇。
VIX指数は13.49。
3市場の売買高は62.7億株(直近20日平均は約68.2億株)。
225先物CME円建ては大証日中比325円高の22525円。
高値は22565円。
ドル建ては大証比日中比340円高の22540円。
大証夜間取引終値は日中比320円高の20520円。
ドル円は108.84円。
10年国債利回りは1.771%。
2年国債利回りは1.624%。
 
 
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三菱ケミカル(4188)・・・動兆
 
三菱ケミカルに注目する。
同社は総合化学首位。
化学・レイヨン・樹脂が合併した三菱ケミカルが中核。
田辺三菱製薬、大陽日酸も傘下。 
食品包装材の世界的な需要拡大に期待感。
 

(兜町カタリスト櫻井)