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655円高と反発、米金利上昇一服で買い戻し
東京株式(前引け)=655円高と反発、米金利上昇一服で買い戻し
1日午前の日経平均株価は反発し、前週末比655円25銭高の2万9621円26銭で終えた。
前週末に先物主導で日経平均が1200円あまりの急落をみせた反動もあり、主力ハイテク株中心に買い戻しが優勢となった。
米国では長期金利が上昇一服となり、NYダウは大きく下げたものの、ナスダック総合指数が下げ止まる動きをみせたことから、過度な市場心理の不安が後退した。
東京株式市場では個人が値ごろ感から押し目買いに動いているとの観測があり、これに先物を絡めたインデックス買いも加わって、日経平均の上げ幅は一時700円を超える場面もあった。
前週末に下げが大きかったソフトバンクG(SBG)のほか、半導体関連株が大きく上げた。
 
市場関係者は、日経平均は前週末の下げを一気に埋める勢いはなかった。「きょうは自律反発の面が大きく、米長期金利の上昇に対する警戒感が解けたわけではない」との指摘があった。「今週発表の米経済指標の結果次第では、再び米金利に上昇圧力がかかる可能性がある」と話す。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1819億円、売買高は5億8098万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1739と約8割を占めた。値下がりは385、変わらずは68だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)では機械、電気機器、情報・通信業の上昇が目立った。下落は海運業、鉱業、陸運業など。
 
個別銘柄では、アドテスト、スクリン、SUMCO、東エレクなど半導体関連株が総じて買われた。ソフトバンクG、NTTデータやトレンドの情報・通信業の一角が値を上げた。ファーストリテ、伊藤忠はしっかり。三菱UFJは強含み。任天堂、ソニー、キーエンスも堅調となっている。
 
半面、JR東海、東急、JR西日本、小田急など陸運株が安かった。マネックスG、KDDIもさえない。商船三井、日本製鉄、国際帝石、住友鉱、川重が軟調となっている。 
 
東証2部株価指数は前週末比36.08ポイント高の7360.62ポイントと反発した。
出来高1億0733万株。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、ユニバンス、ビート・ホールディングス・リミテッドがストップ高。カワサキ、旭コンクリート工業、兼松エンジニアリング、村上開明堂、大日本コンサルタントなど6銘柄は昨年来高値を更新。リンコーコーポレーション、ギグワークス、アートスパークホールディングス、セキド、ツインバード工業が買われた。
 
一方、バリオセキュアが昨年来安値を更新。リミックスポイント、セーラー万年筆、省電舎ホールディングス、インスペック、日本精蝋が売られた。