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もみ合い展開か

もみ合い展開か
20日の日経平均が3日続伸。終値は前週末比42円高の2万4083円で昨年来高値を更新した。株価水準は2018年10月3日以来の高さ。米中の良好な経済指標と株高が材料となって終日プラス圏で推移。2万4000円台という水準の高さが意識され実需は少なかったが、それ以上に売り物が引いており安定した値動きとなった。
前田建設のTOB発表を材料に前田道路がストップ高。前田建設も大幅高となったほか、日本道路など他の道路株にも連想買いが入った。旧村上ファンド系ファンドからTOBの予告を受けたと発表した東芝機械が急騰。太陽誘電や日本電産、TDKなどハイテク株に強い動きが見られた。
 
 
あす21日の日経平均株価はもみ合い展開か。
現地20日の米国市場は、キング牧師生誕記念日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。
 
明日は日銀金融政策決定会合の結果が発表予定。金融政策は現状維持が濃厚だが、展望リポートの公表もあることから、前場は静寂相場で、後場にやや振れ幅が大きくなりそう。とは言え、基本的には大勢に変化はないと思われる。
20年3月期第3四半期(19年4−12月)決算の本格化を前に内容を見極めたいとの空気もあり、積極的な売買は期待しにくく、様子見ムードの強い地合いが続くだろう。
 
このところは5日線(2万3999円、20日時点)より上での推移が続いており、同水準を意識した動きが見られるかが注目点となる。
 
市場関係者は、21日まで開催の日銀金融政策決定会合については、「何も出ないだろうが、決定会合や、その後の黒田日銀総裁会見を理由に動かない向きもあろう」との声も聞かれた。
 
 
■テクニカル・ポイント(20日現在)
 
26135.90  ボリンジャー:+3σ(26週)
24935.09  ボリンジャー:+2σ(26週)
24720.14  ボリンジャー:+3σ(13週)
24538.96  ボリンジャー:+3σ(25日)
24342.06  ボリンジャー:+2σ(13週)
24283.49  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
24083.51  ★日経平均株価20日終値
 
24028.02  ボリンジャー:+1σ(25日)
23975.04  6日移動平均線
23963.97  ボリンジャー:+1σ(13週)
23772.54  25日移動平均線
23734.28  ボリンジャー:+1σ(26週)
23585.89  13週移動平均線
23533.57  均衡表基準線(日足)
23533.57  均衡表転換線(日足)
23533.57  均衡表転換線(週足)
23529.50  新値三本足陰転値
23517.07  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
ローソク足は胴体もヒゲも短く、投資家の気迷いを窺わせた。一目均衡表で転換線と基準線が横ばいだったほか、騰落レシオやRSIが中立圏にとどまったため、目先は方向感の出にくい相場が予想される。