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361円高と反発、イエレン氏の発言に期待感
東京株式(前引け)=361円高と反発、イエレン氏の発言に期待感

19日午前の日経平均株価は反発し、前日比361円64銭高の2万8603円85銭で前場を終えた。
主力株をはじめ大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は急反発、一時上げ幅は400円を超えた。
前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場が総じて強い動きを示したことで買い安心感が広がり、イエレン次期財務長官が大規模経済対策の必要性に言及するとの思惑がポジティブに働いた。また、日経平均先物主導のインデックス買いが全体相場の上げ足を助長した。
半導体関連株など業績期待の高い値がさ株を中心に買われ、日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。
 
ブルームバーグ通信など米メディアは日本時間19日朝、イエレン氏が同日の指名承認の公聴会で、追加の新型コロナウイルス救済策について「大きな行動を取る」必要があるとの見解を示すと報じた。米株価指数先物相場が日本時間19日午前に上昇。連れ高となった日経平均先物が主導する格好で現物に買いが入った。
 
市場からは「投資家は2022年3月期の企業業績について大幅増益を見込んでおり、足元の株価水準に割高感はないとして押し目買い意欲を強くしている」との声があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆420億円、売買高は4億9364万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1103と、全体の約5割を占めた。値下がりは946、変わらずは137だった。
 
業種別株価指数(全33業種)ではゴム製品、繊維製品、電気・ガス業の上昇が目立った。下落は鉱業、精密機器の2業種だった。
 
個別では、トヨタ、日産自、ブリヂストンが堅調。ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、太陽誘電、ブリヂストンが上げた。東エレク、信越化、アドテストなど半導体関連株も買われた。
一方、ルネサス、HOYA、テルモ、国際帝石がさえない。NTT、KDDIは小幅安。サイバーやOKI、帝人は下落した。
 

東証2部株価指数は前日比63.71ポイント高の6784.55ポイントと4日ぶり反発した。
出来高1億0044万株。値上がり銘柄数は248、値下がり銘柄数は134となった。
 
個別では天昇電気工業がストップ高。ユタカフーズ、パシフィックネット、田岡化学工業、アサヒペン、日本精鉱など6銘柄は昨年来高値を更新。ビーイングホールディングス、リミックスポイント、中国工業、ツインバード工業、くろがね工作所が買われた。
 
一方、オリエンタルチエン工業、グローバルダイニング、セコム上信越、スーパーバッグ、金下建設が売られた。