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204円安と続落、米国株安を受け
【市況】東京株式(寄り付き)=204円安と続落、米国株安を受け
【寄り付き概況】

 
 
5日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比204円63銭安の2万8725円48銭。日経平均の下げ幅は一時、300円以上に広がった。
 
4日の米株式市場は、NYダウは前日比345ドル安と大幅に3日続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、米メディア主催の会合で、「現在の金融政策のスタンスは適切」と述べ、米長期金利上昇に対する抑制策を期待した市場の失望感を誘った。この流れを受け、東京株式市場で日経平均株価は軟調にスタートした。
米市場でハイテク株が売られた影響で半導体関連の下げが大きい。米グロース株に積極的に投資するソフトバンクGも売られている。
 
外国為替市場では5日朝に一時、1ドル=108円台まで円安・ドル高が進んだが、株式相場への影響は限られている。日経平均は前日600円以上下げて値ごろ感が働きやすいとの指摘があるものの、日本時間5日朝の米ナスダック100株価指数の先物の下げが影響して慎重姿勢はなお強い。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、12業種が高く、値上がりは鉱業、石油、証券、建設など。値下がり上位に情報通信、電気、金属、海運、空運など。
 
個別では、ファナック、富士フイルムは軟調。アドテストや東エレク、富士通、スクリン、SUMCOが売られている。ファストリも安く、指数を大きく押し下げている。川崎汽や郵船も下げている。前日に大きく買われた日立造が大幅安。
 
一方、原油高を背景に国際石開帝石や出光興産、ENEOSが高い。ホンダが堅調。積ハウスが上げ、シチズン、カシオも上昇している。