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マザーズ指数は続伸、時価総額上位銘柄の上昇
【市況】東証マザーズ(大引け)=マザーズ指数は続伸、時価総額上位銘柄の上昇

東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比25.70ポイント(2.27%)高い1160.03で、およそ1カ月ぶりの高い水準を付けた。
日経平均株価が反落するなど東証1部の主力株が総じてさえない値動きとなる中、新興市場銘柄に資金が流入した。東証1部への市場変更が決まったマネフォが8%高で終えたほか、フリーやメドレーといった時価総額上位銘柄の上昇がマザーズ指数を押し上げた。一方、QDレーザやジーエヌアイが下落した。
 
新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、景気敏感株に関心が向かいやすいなか、新興市場銘柄は「コロナ禍で注目されたデジタルトランスフォーメーション(DX)企業の決算内容がさえず、投げ売りも出ていた」という。米長期金利が足元で落ち着いていることや6月に予定される複数の新規株式公開(IPO)を前に「回復時期に来ている」とみていた。
市場関係者は「前年末比で見ると、他の国内外の株価指数に比べてマザーズ指数は出遅れ感が強い。この日は東証1部の大型株が手掛けにくく、中小型株に資金がシフトした」と指摘していた。
値上がり銘柄数は225、値下がり銘柄数は116となった。
 
個別では、アジャイルメディア・ネットワークがストップ高。ケアネット、ランディックス、海帆、マネーフォワード、Delta−Fly Pharmaなど11銘柄は年初来高値を更新。メイホーホールディングス、クックビズ、モダリス、オンデック、ステラファーマが買われた。
 
一方、JMDC、自律制御システム研究所、神戸天然物化学が年初来安値を更新。NATTY SWANKY、フィーチャ、HPCシステムズ、アクリート、バリュエンスホールディングスが売られた。