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トルコ政府の対策などにトルコリラは18円台回復
【為替】トルコ政府の対策などにトルコリラは18円台回復
[概況]

欧州市場朝方にトルコの銀行監督当局が国内銀行のスワップ取引を制限すると発表した事を受けてトルコリラは序盤に当日高値19.15円まで急伸したが、直ぐに売られて一時18円を割り込んだ。

上昇で始まった欧州株式市場が下落に転じた為に為替市場は円買い優勢となってドルは111円を割れ、其の後NY市場で発表された米MBA住宅ローン申請件数は前週比マイナスで、7月小売売上高と8月NY連銀製造業景況指数は共に予想を上回ったが、7月鉱工業生産は予想を下回るなどマチマチでドルは買われず、NY株式市場が反落して始まると為替市場はリスク回避の円買いが進んだ。

序盤にドルは110.420円、ユーロは124.890円のそれぞれ当日安値まで急落したが、カタールがトルコに対し150億ドルの直接投資を確約したとの報道にリスク回避後退からドルは110円後半を回復し、ユーロは125円台後半に乗せる反発となった。

最後ドルは-41銭の110.735円と111円を割れ、他の主要通貨も値下がりしたが、トルコリラは+1.31円高の18.77円と大幅反発で引けた。

トルコリラは連日の上昇となったが米国に対する強硬姿勢を変えていない事から買い上がるのは不安で、対円以外の通貨に対するドル買いが良いのではないか。

[提供:カネツFX証券株式会社]