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反落し138円安 米株価指数先物安が重荷
東証プライム市場(前引け)=反落し138円安 米株価指数先物安が重荷
24日午前の日経平均株価は前日比138円19銭安の2万6863円33銭、東証株価指数(TOPIX)は9.10ポイント安の1885.47と、ともに反落して午前の取引を終えた。
 
きょう前場は、目先利益確定の売りや戻り売りに押される展開となった。
前日の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える上昇をみせたほか、ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発したが、ここ戻り足を強めていた東京市場はこれに素直に反応しなかった。日経平均2万7000円台では売り圧力の強さが改めて確認され、前引け時点で2万6800円台まで水準を切り下げている。
 
主要な米ハイテク株で構成するナスダック100株価指数の先物は日本時間24日午前の取引で1%超下落した。写真・動画共有アプリのスナップが23日、4〜6月期の業績が会社予想を下振れする見込みだと発表し、時間外取引で急落。メタプラットフォームズなどのSNS(交流サイト)関連株にも売りが出た。
 
東京株式市場でも相対的にPER(株価収益率)の高い銘柄が売られた。エムスリーやサイバーなどが下げた。
 
市場からは「米国株が不安定で日本株の重しになっている。バイデン米大統領による対中関税見直し発言(制裁関税引き下げ検討)も中国株がパッとせず、あまり買い材料になっていない。基本的には戻り売りだろう」との声が聞かれた。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3477億円、売買高は5億5290万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1519と、全体の約8割を占めた。値上がりは263、変わらずは55銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)はサービス業、パルプ・紙、陸運業、小売業などが下落した。海運業、非鉄金属などは上昇。
 
個別では、子会社の株式上場準備を発表した楽天グループが年初来安値を更新。売買代金首位となったレーザーテックが売りに押されているほか、リクルートホールディングスも大きく下げた。ZHD、ファーストリテイリングも軟調。東京海上ホールディングスも利食い優勢、ギフティやユニチカが安かった。レノバも大幅安となった。
 
半面、日本郵船、商船三井など海運が高く、三菱重工業も上昇した。三菱商事もしっかり。東京計器が値上がり率トップに買われ、DMG森精機は商いを伴い値を飛ばした。トレックス・セミコンダクター、日本板硝子、三井E&S、いすゞなども高い。