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来週は底堅い展開か

来週は底堅い展開か
今週は、軟調展開となった。
米国株や為替、金利が荒れ模様となるなか、底割れ懸念と底打ち期待が交錯し、日経平均は上下に振れる展開。米債券市場で「逆イールド」が発生し、ダウ平均が今年最大の下げ幅を記録、為替の円高傾向も警戒材料となった。
2万500円より下では比較的底堅い動きも見られた一方、米国株の不安定な動きが続くなかでは、戻り局面でも上値は抑えられた。
日経平均は週間では266円の下落となり、週足では3週連続で陰線を形成した。
 
来週は底堅い展開か。引き続き米国株や為替に翻弄される展開が想定される。
長期金利の動向にも目が離せない状況で、21〜22日に予定されている日米の閣僚級貿易協議も、交渉次第では売り材料となりうる。
一方、22日から開催されるジャクソンホール会合は相場の下支えになると考える。
世界的に景気後退への懸念が高まっている局面でもあり、各国の要人発言が市場の不安を和らげるとの期待が高まるだろう。今週の日経平均は軟調ながらも2万円より上で推移し、大きくは崩れなかった。悪材料にはある程度耐性がついており、下値は限定的と予想する。
 
目先的に日経平均の下値2万円は堅そうで来週はここを守る展開から、一時的に2万500円台を回復する小さなリバウンドの場面が見られそうだ。
 
 
■テクニカル・ポイント(16日現在)
 
20966.92  均衡表基準線(日足)
20966.92  均衡表転換線(週足)
20898.77  ボリンジャー:-1σ(26週)
20746.66  ボリンジャー:-1σ(13週)
20683.88  ボリンジャー:-1σ(25日)
20585.31  新値三本足陽転値
20535.53  6日移動平均線
20526.30  均衡表転換線(日足)
20452.40  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
20418.81  ★日経平均株価16日終値
 
20339.25  ボリンジャー:-2σ(13週)
20186.96  ボリンジャー:-2σ(25日)
20006.03  ボリンジャー:-3σ(26週)
19931.85  ボリンジャー:-3σ(13週)
19690.04  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
 
前日に比べて下値が切り上がるとともに、ローソク足は陽線を引く一方で、下降中の5日線に届く場面はなく、売り買いの拮抗状態が再確認された格好。
ボリンジャーバンドでは、終値は-1σと-2σの中間付近で着地した。-2σを下回る場面はなく、レンジの下方拡張局面からの脱出を示唆しているが、各バンド間隔の拡大は止まらず、来週も依然として不安定な地合いとなろう。
RSI(14日ベース)は21.25%(前日22.16%)へ小幅低下し、短期的な「売られ過ぎ」状態が続いている。